Amazon『エトワール』、2シーズン制作のはずが1シーズンで打ち切りに

『ギルモア・ガールズ』シリーズや『マーベラス・ミセス・メイゼル』で知られるダニエル・パラディーノとエイミー・シャーマン=パラディーノ夫妻が手掛けるAmazonドラマ『エトワール』が、1シーズンで打ち切られた。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。

視聴成績と制作費が釣り合わず?

『エトワール』のテーマはバレエ。ニューヨークとパリにそれぞれ拠点を持つ世界的に有名な二つの名門バレエ団が、歴史ある組織を守るため、最も才能のあるスターを交換するという大胆な計画を試みる。舞台の上と裏の両方で、芸術に捧げられた人生の美しさ、ユーモア、そして予測不可能さが映し出される。

同作は2023年に制作が決まった際に2シーズン分発注されていたが、今年4月24日(木)に配信されたシーズン1をもって終了することに。米Deadlineによれば、視聴成績と制作費が釣り合わなかったようだ。批評家からの反響は基本的に好意的で、もうすぐ発表されるエミー賞ノミネートにも選ばれるのではないかと期待されているだけに、配信開始から6週間で下した判断は早急な感も否めない。

ちなみに、シーズン1の全8話は一挙に配信されており、このスタイルはNetflixではおなじみだが、Amazon Prime Videoのオリジナルシリーズとしては珍しい試みとなる。

なお、Amazon側は出来上がった『エトワール』シーズン1をあまり評価していなかったようだ。シーズン1解禁を間近に控えた今年4月上旬、クリエイターのパラディーノ夫妻はAmazon側の判断によりシーズン2は「未定」でまだ脚本にも取りかかっていないと明かしていた。

エイミー・シャーマン=パラディーノにとってバレエは思い入れが強い題材のようで、2013年にも『バレエ・ガールズ ~パラダイスへようこそ~』というバレエ作品を手掛けていた。そちらも同じく1シーズンで終了している。

『エトワール』はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)にて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety①米DeadlineVariety②