『スター・トレック』シリーズのスールー役で知られる現在88歳のジョージ・タケイが、68歳で同性愛者であることをカミングアウトしようと決意した理由を明かしている。
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決断のきっかけは「同性婚法案」の否決
ジョージがカミングアウトを決意したのは2005年のこと。当時、カリフォルニア州知事だったアーノルド・シュワルツェネッガーが、同性婚を合法化する法案を退けたことが直接のきっかけとなった。
米USA Todayのインタビューでジョージは、「私は自分の仕事やキャリア、やりたいことを守ろうとしていました。一方で、同じ“違い”を持つ他の人たちは、それらすべてを犠牲にしてでも社会と積極的に向き合い、前進しようとしていたんです」と、その頃を振り返っている。
当時、ジョージは現在の夫であるブラッド・アルトマンと20年近く交際していたものの、カミングアウトしなければ、決して「本当の自分」でいることはできないと感じていたとのこと。
カミングアウトがもたらした「完全な自分」という解放感
その決断により、「完全な自分」だと感じられるようになったというジョージ。「とても解放された気分です。身構えることも言葉を選ぶ必要もなくなりました。自分に背くことなく、言いたいことを言えるのです。そのスキルは身につけましたが、今ではもう必要ありません。ありのままの正直な自分でいられるんです」と心境を吐露。カミングアウトする前は捕われているように感じ、罪悪感にさいなまされていたそうだ。
またジョージは、夫であるブラッドと自分は性格が正反対だとも語っている。ブラッドは規律を守るタイプで、細部にこだわり整理整頓も得意で、だからこそジョージは自分のやりたいことができるとも述べている。
ジョージは俳優としてだけでなく執筆活動にも熱心で、数多くの著書を出版。プライド月間である6月10日に、ゲイとしての人生を振り返った新著『It Rhymes with Takei(原題)』を出版したばかりだ。
『スター・トレック/宇宙大作戦』はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:People