『ゲーム・オブ・スローンズ』キット・ハリントンが忘れようとした屈辱感な出来事とは?

人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』ジョン・スノウ役のキット・ハリントンといえば、同作の中で様々な経験をしてきたが、思わず忘れようとした屈辱的な出来事があったという。米Varietyが伝えている。

17歳下の共演者に助け船を出され…

キットは、『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン6~8に出演したリアナ・モーモント役のベラ・ラムジーと米Interview Magazineで対談。初登場した時に11歳だったベラが演じたリアナは、熊の島の領主の座を引き継ぐことになった少女で、ホワイト・ウォーカーに対抗するためジョンらに援軍を頼まれた際、真っ先に忠誠を誓う重要な存在。幼いながらもジョンとは北部の一員として深く信頼し合うようになるキャラクターだ。

本作が初めての俳優仕事だったベラは、17歳上のキットを親切心から助けようとしたことがあった。およそ10年前に起きたそのことについて、二人が回想している。

ゲーム・オブ・スローンズ

インタビュー内でベラが「あなたは覚えていないかもしれないけど、私ははっきりと覚えていて今では少し後悔してるのは、共演中にあなたのセリフを口パクしたこと。今ではそれがどんなに良くないことだったのか分かるけど、当時はとても無邪気な気持ちで、“キットがセリフにつまずいてる。私、覚えているから教えてあげよう”と思ってしまって」と告白。

これに対し、キットは「もちろん僕も覚えてるよ。屈辱的だったから、自分の中でなかったことにしようとしてたと思う(笑)」とユーモアを交えて答えた。

さらに、その出来事を「全然迷惑とは思っていなかった」と付け加え、「むしろ“やばい! もっと本気出さなきゃ”って思ったんだ。あの時の自分は、セリフをちゃんと覚えきれていないのに、年甲斐もなく傲慢だったんだ。“相手は子どもだし”って甘く見ていた。そうしたら、その子役に完全に圧倒されることになった。別に芝居は勝負事じゃないけど、“ああ、僕はジョン・スノウ気取りだった、慢心していた”って反省したよ」と振り返った。

初対面の時から「他の子役とは違う雰囲気があったよ」とベラを評したキット。「若い俳優とは思えないほどの自信があり明瞭で、とても印象的だった。子どもと仕事をしている感じじゃなくて、経験豊富な俳優と共演している感覚だったよ」

キットも太鼓判を押す存在感を発揮したベラは現在21歳となり、ファンタジードラマ『ミルドレッドの魔女学校』では主人公のミルドレッド・ハブルを演じ、現在は『THE LAST OF US』でメインキャストのエリーを演じている。2023年には米Time誌の「次世代の100人」に選ばれるなど、俳優として高い評価を得ている。

ジョン役で大ブレイクしたキットは、『ゲーム・オブ・スローンズ』終了後にメンタルヘルスの問題やアルコール依存症に悩まされていたことを告白したが、現在は回復。最近では米HBOドラマ『インダストリー』に出演している。

ジョンを主役にした『ゲーム・オブ・スローンズ』スピンオフ企画の話も一時期報じられたが、二人が再共演する日は来るのだろうか。

『ゲーム・オブ・スローンズ』全8シーズンはU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety

Photo:『ゲーム・オブ・スローンズ』© 2020 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.