『ハリー・ポッター』ドラマ版のダンブルドア役俳優、先代に「憧れていた」

ワーナー・ブラザースと米HBOにより制作が進められている『ハリー・ポッター』ドラマ版で、アルバス・ダンブルドア役のオファーを受けたことを明かしたジョン・リスゴー。映画シリーズで同役を演じ、2023年9月にこの世を去った名優マイケル・ガンボンとの意外な縁などについて、米Varietyで話している。

映画版俳優との意外な共通点とは

79歳のジョンはダンブルドア役について、「追いつかなければならないことがたくさんあります。私はハリー・ポッターの話を、世界の大半の人たちのように暗記しているわけではありませんから。そして、ダンブルドア役を引き受けることは、私の人生の今後に関わる大きな決断でした。私は若くはありません。おそらく私が演じる最後の大きな役になるでしょう」と語る。ドラマ版『ハリー・ポッター』シリーズは、10年にわたって続くと言われている。

すでに広く知られた物語と役に新しい要素はあるのか? これ以上何かをする意味はあるのか?というのがジョンにとって気がかりな点だったが、ドラマ版の構想を聞いたことで新鮮な気持ちになれたという。ドラマ版は「原作に忠実に」をモットーに原作の各巻に1シーズンを費やすことで、映画シリーズでは描ききれなかった部分まで深く掘り下げることを目指している。

J・K・ローリングの原作を読み進めたジョンは、ダンブルドアという役を自分のものにするため、彼について学んでいるところだ。「(原作の中で)ハリーたちが成長するにつれて、ダンブルドアについてより多くのことが明らかになり、複雑で驚くべきキャラクターであることが見えてきます。そのことはドラマ版のスタッフからも聞いていますが、私は自分自身で発見し、自分のものにしなければなりません」

そんなジョンは映画シリーズでダンブルドアを演じたマイケル・ガンボンの大ファンだったと明かす。「会ったことはありませんが、ずっと憧れていました。実は、私たちは同じ誕生日なんです。魔法みたいな偶然ですよね」と語った。ジョンとマイケルの誕生日は10月19日で、マイケルがジョンより5年早く生まれている。

スネイプ&マクゴナガル役も決定間近?

なお米Deadlineによれば、ダンブルドア役以外にも二人のメインキャストが決定しつつあるという。セブルス・スネイプ役は噂通りパーパ・エッシードゥ『ラザロ・プロジェクト 時を戻せ、世界を救え!』)が契約間近で、ミネルバ・マクゴナガル役としてジャネット・マクティア(『オザークへようこそ』)と交渉中とのこと。

脚本・ショーランナーをフランチェスカ・ガーディナー(『ダーク・マテリアルズ/ライラと黄金の羅針盤』)、監督・製作総指揮をマイク・マイロッド(『メディア王 ~華麗なる一族~』)が担う。ガーディナーは以前、スネイプの年齢を原作に合わせる意向を示していた。原作第1巻でのスネイプ教授の年齢は31歳。これが、30代のエッシードゥがスネイプ役に選ばれた理由だろう。一方、マクゴナガル役のジャネットは63歳と、同役で映画シリーズに参加した当時のマギー・スミスの年齢に近い。

『ハリー・ポッター』ドラマ版は、2026年後半もしくは2027年初めのリリース予定。ハリー・ポッター、ハーマイオニー・グレンジャー、ロン・ウィーズリー役のオーディションには約3万2000人の子どもたちの応募があったというが、最終的なキャスト発表はまだ行われていない。

『ハリー・ポッター』映画シリーズ全8作はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)U-NEXTHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety米Deadline