日本でも人気を博したイタリア発のメディカルドラマ『DOC(ドック)あすへのカルテ』のアメリカ版リメイク『DOC-わたしを思い出す日まで-』が、WOWOWで2月20日(木)23:00より日本初放送・配信開始!
2025年1月から全米で放送中の同作の主人公は、交通事故に遭って直近8年間の記憶を失ってしまった内科医エイミー。その間に夫と離婚し、最愛の息子を亡くしたことも忘れていた彼女の再生を、スリリングな医療場面とともに描く。オリジナル版では男性だった主人公を女性にし、より繊細にドラマティックにアレンジ。主人公が働く病院も大きくなり、米国流エンターテインメントらしい味付けがたっぷりだ。
同作の日本初放送・配信を記念し、キャスト&スタッフ合計9人の貴重なインタビューが公開となったので、4回に分けて紹介していこう。1回目の今回登場するのは、主人公エイミー役のモリー・パーカー(『ロスト・イン・スペース』)×エイミーの親友で精神神経科医ジーナ役のアミラ・ヴァン(『殺人を無罪にする方法』)。
記念撮影で全員がホットドッグ姿に
――この作品への出演が決まった時、どんなお気持ちでしたか?
モリー:エイミーは私にとって夢のような役です。彼女は自分が誰だったのか、過去8年間の記憶を失っていて、物語が進む中で徐々に記憶を取り戻していくのですが、これは俳優としても、彼女という存在を発見するためにありとあらゆる方法で表現できるということで、それが最高だと思いました。どんな振る舞いだってできるし、いろいろな視点から彼女を演じることができました。
アミラ:私は物語がシンプルであるところが好きです。医療的で複雑な問題、葛藤などの挑戦がありつつも、それとバランスを取るように、物語の中心にあるのは友情、家族関係であることにとても共感しました。また、親であること、人生において異なる選択をしたいという気持ちにも共感できますね。なので、脚本にすぐに惹かれました。
――作品の見どころを教えてください。
モリー:それは難しい質問ですね。ネタバレにならない範囲でお答えすると…驚きがいくつかあります! それが何かは教えられないのですが…(笑)
アミラ:すべての回が素晴らしいところ。というのも、毎回期待感を高めて、そこに醍醐味があります。毎回、エイミーは一体どうやって対処するのだろう、彼女に関わっている人たちも一体どうするのだろうと思います。周りの人が、新しいドクター・エイミーに合わせて変わっていくのだろうと。また、それぞれのキャラクターも苦悩や葛藤を抱えていて、その上で医者としての仕事をしっかりとやらないといけません。その姿を見ると、まるでベールを剥がされて、それぞれの人生を目撃するような感じがします。それが医療ドラマの面白いところでしょうね。
モリー:あとは…それぞれが秘密を抱えていて、本人以外がそれを知っていたり、視聴者だけがそれを分かっているところなど最高なんです。すごくそそられます。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか? アンサンブル劇の素晴らしさが見どころでもあると思うのですが、チームワークはいいですか?
モリー:答えになるかは分かりませんが、これを話せば雰囲気が分かってもらえるかもしれません。シーズンの終わりに出演者の写真撮影があって、カメラマンさん、小道具さん、俳優とそれぞれ撮影をすることになった時、私はホットドッグの衣装をみんなの分15個用意して、全員がホットドッグの衣装を着たんです(笑)
アミラ:みんな大喜びでね(笑)
モリー:私の飼っていたダックスフントも一緒に。そういう雰囲気でした。少し楽しみすぎたかもしれないですね(笑)
――それぞれの役の見どころは?
アミラ:私の役は忠誠心だと思います。それが、ジーナを表現する良い言葉ですね。エイミーを支えなくてはいけないし、彼女にとって難しいと思うこと、新しい挑戦に向かわせるためにもサポートしなくてはいけないので。
モリー:それからジーナには、真実を伝える正直さがあります。彼女がそれぞれの状況に現実味をもたらせてくれるのです。一方のエイミーは、とても混乱した役だと思います。彼女は再生して、人生をやり直す機会を与えられた役なので。
アミラ:(モリーに向かって)でも、それって素晴らしいことよね。あなたの役って最高だと思う。記憶が戻ったとしても、どんな決断だって自由に下す可能性があるわけだから。…だから私は常に、彼女は次に一体何をするのかしら?と思い続けているんです。私の役とは違う、エイミーという役にはもの凄い能力があって、演じるモリー自身も俳優として能力があるから、それを役に投影して演じているのを見るのがとても楽しいですね。エイミーもモリーも本当に何でもできますから。
モリー:エイミーは、本当にいつでも、何でもできる人だと私も思います。それに驚かされています。
――大変だったシーンはありますか?
モリー:医療用語を話すのは本当に大変でした。セリフで言う前に自分で理解できていないといけないので。しかも、そうした用語を言うシーンというのは、キャラクターが危機に立たされている時で瞬時に対処しないといけない状況だから、簡単に自分を見失ってしまいます。だから、本当に難しいです。まるで別の言語ですね。(本物の医療従事者は)この言葉を話して習得するのに10年、12年もかけて学校で学ぶわけですから。時々、共演者の身体に(自分が言うべきセリフが書かれた紙を)貼り付けたりするんです(笑)
アミラ:(モリーに向かって)私の仕事はもう少し楽だから、あなたに少し同情するわ。
モリー:あなたは少ないわよね。
アミラ:そうなの。精神神経科医のジーナは基本的に人、認知症の患者さんなどと話す仕事なので、より人間味のある仕事なんです。同業者と話すのではなくて、一般的な人と会話するわけですから、言語についてはすごく…
モリー:ラッキーね。
アミラ:そうなの。
――気に入っているシーンは?
モリー:ネタバレしないように気をつけて話すと、シーズンの終わりの方で、患者さんが同時にたくさん登場するシーンを撮影しました。そのシーンの撮影は本当に面白かったです。様々なことが同時に起きていて、動きの演技も大変で凄かったですね。
アミラ:私も感動しました。
モリー:素晴らしいシーンでした。
アミラ:しかもシーズンの終わりの方だったのが良かったです。その時までの道のりを通して自分の役を美しく理解できていたので。だからすべてが一度に起きている時でも、自分を見失うことがありませんでした。自分の世界観を保てましたし、周りで起きていることをしっかりと感じられました。台風のど真ん中みたいなところでそれができたのが良かったです。
モリー:それから詳しい状況は忘れてしまいましたが、患者さんが腕を怪我して骨が出ていて、たしかジョン・エッカー(ジェイク役)とスコット・ウルフ(リチャード役)がいたシーンでは、撮影が長くなりすぎて、やるべきことがなくなってしまったので、みんなでその患者さんの骨をつついていました(笑)
――この作品を楽しみにしている日本のファンへメッセージをお願いします。
モリー:ハーイ! 日本の皆さん。皆さんがこの番組『DOC-わたしを思い出す日まで-』を見てくれるのが本当に楽しみです。すごくハラハラするような医療ドラマで、感動的で、楽しくて…
アミラ:だから一緒に楽しみましょう。絶対に面白いので!
(通訳/翻訳:中村明美)
『DOC-わたしを思い出す日まで-』(全10話)は、WOWOWにて2月20日(木)スタート(第1話無料放送)。
【二ヵ国語版】毎週木曜日 23:00~
【字幕版】毎週月曜日 23:00~
※字幕版第1話のみ23:10より放送
★放送情報:https://www.wowow.co.jp/detail/203390
★配信情報:https://wod.wowow.co.jp/program/203390
(海外ドラマNAVI)