『メディア王』ジェレミー・ストロング、次作はナチスをテーマにしたドラマシリーズに

米HBOの人気ドラマ『メディア王 ~華麗なる一族~』でケンダル・ロイを演じたジェレミー・ストロングが、ナチスをテーマにした小説「ブラジルから来た少年」のドラマ版に主演することが明らかとなった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。

『ザ・クラウン』クリエイターとの豪華タッグ

「ブラジルから来た少年」のドラマ版で脚本・製作総指揮を担うのは、Netflixの英王室ドラマ『ザ・クラウン』を生み出したピーター・モーガン。昨年、モーガンは本プロジェクトに取り組んでいると明かしていた。『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』で本年度アカデミー賞助演男優賞にノミネートされているジェレミーとの豪華タッグとなる。

アイラ・レヴィンによる1976年の小説「ブラジルから来た少年」の主人公は、ナチス・ハンターのヤコフ・リーベルマン。アウシュヴィッツ収容所の主任医師だったヨーゼフ・メンゲレがブラジルで暮らしているという情報を得たリーベルマンは、“死の天使”との異名を誇るメンゲレを追跡するために南米へ渡るが、そこで邪悪な陰謀が進行していることを知る…。

情報筋によると、ジェレミーはリーベルマンを演じるという。「ブラジルから来た少年」は1978年に同名の映画版が公開され、その時代を代表する名優が競演。グレゴリー・ペックがメンゲレ博士、そしてローレンス・オリヴィエがリーベルマンを演じた。

ドラマ版は現時点ではジェレミー以外のキャストは発表されていない。『ザ・クラウン』でモーガンと組んだ、スザンヌ・マッキーも製作総指揮に名を連ねる。

『メディア王』に出演する前のジェレミーは、『ゼロ・ダーク・サーティ』『リンカーン』『グローリー/明日への行進』といったアカデミー賞候補となった映画に数多く出演していた。2018年から4シーズン続いた『メディア王』出演中も、その撮影の合間を縫って『ジェントルメン』や『シカゴ7裁判』などの映画に登場。『メディア王』の終了直後に出演した『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』で初のアカデミー賞候補となったため、再び映画界を拠点にするのではないかと思われたが、ドラマシリーズに復帰することに。それだけ、ドラマ版「ブラジルから来た少年」にやり甲斐を感じているということかもしれない。

ヨーゼフ・メンゲレ博士を演じるキャストなど、新情報に注目しておきたい。

『メディア王 ~華麗なる一族~』全4シーズンはU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety