米Hulu『ハウ・トゥ・ダイ・アローン』シーズン1で打ち切りに

『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』のナターシャ・ロスウェルが主演・制作を手がけたコメディシリーズ『ハウ・トゥ・ダイ・アローン』が、米Huluでのシーズン1をもって打ち切られることが決定した。ナターシャはこの決定に“困惑”し、他の配信先を探すとコメントしている。

 

視聴者数が更新の基準に達しなかったため

『ハウ・トゥ・ダイ・アローン』は、ディズニー傘下のOnyx Collective制作で2022年11月にシリーズ化が決定し、2024年9月に配信が開始されたばかりだった。

Varietyに寄せた声明の中で、ナターシャは「ショックを受け、心が張り裂けそうで、困惑しています」と、打ち切りに対する率直な心情を語っている。スタジオ関係者によると、視聴者数が更新の基準に達しなかったため打ち切りが決まったとされるが、ナターシャは「本作は批評的にも創造的にも、そして賞レースにおいても成功を収めた作品です」と反論している。

実際、本作はRotten Tomatoesで91%の高評価を獲得し、Varietyのレビューでは「巧みに作られた作品」と評され、ナターシャの演技についても「完璧」と絶賛された。また、新作ドラマのアンサンブルキャスト部門でインディペンデント・スピリット賞を受賞し、さらにNAACPイメージ・アワードに3部門でノミネートされている。

ナターシャは声明の中で、本作の新たな配信先を探していることを明かし、「表現とは単なる可視化ではなく、私たちの物語や存在、文化的貢献が消されないようにすることです」と訴えた。

ナターシャ・ロスウェルの声明全文

「『ハウ・トゥ・ダイ・アローン』のシーズン2が制作されないと決まったことに、ショックを受け、心が張り裂けそうで、正直言って困惑しています。この現実を受け入れるのはとても難しいですが、本作が批評的にも創造的にも、そして賞レースにおいても成功を収めたことは間違いありません」

「この作品を形にするまでに8年もの歳月を費やしました。そして、この間に学んだ最も大切なことは"レジリエンス(回復力)"です。だから私は諦めません。私のチームと私は、『ハウ・トゥ・ダイ・アローン』にふさわしい新たな居場所を見つけるために尽力します。なぜなら、このような物語は必要だからです」

「今こそ、これまで十分に語られることのなかった声を届け、世界の多様性を正しく反映したキャスティングと制作が求められています。表現とは単なる可視化ではなく、私たちの物語や存在、文化的貢献が消されないようにすることです」

「マヤ・アンジェロウはこう言いました。“あなたは多くの敗北を経験するかもしれない。でも、決して打ちのめされてはいけない。むしろ、その敗北を経験することで、自分が何者なのか、何から立ち上がるのか、どのようにして再び歩みを進めるのかを知ることができるのです”」

『ハウ・トゥ・ダイ・アローン』シーズン1は、Disney+で配信中。ナターシャが出演する『ホワイト・ロータス』シーズン3は、2月17日(月)よりU-NEXTにて日米同時配信。(海外ドラマNAVI)

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Photo:Variety X(@Variety)