日本でも人気のフレンチミステリー『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』のイギリス版リメイク『Patience(原題)』が英Channel 4にて放送スタート。気になるその評価について、英Daily Mailが伝える。
評価が分かれたリメイク版『アストリッドとラファエル』
『Patience』の舞台はヨークシャー警察。犯罪記録部門で働くペイシェンス・エヴァンス(エラ・メイジー・パーヴィス)は、事件の証拠を分類してファイル化する仕事をしている。独学で犯罪学を学んだ彼女は、犯罪現場に対する直感的な洞察力と問題解決への情熱を持つ優れた犯罪学者。そんな彼女の能力に気づいたビア・メトカーフ(ローラ・フレイザー『ブレイキング・バッド』)は、ペイシェンスと協力することに。これにより、ペイシェンスにとって新たな世界への扉が開かれることになる。
基本的には『アストリッドとラファエル』の設定や展開を踏襲しており、Channel 4もフランスのオリジナル版に基づいていることを認めているが、そのことを知らない視聴者にとっては「パクリ」だと感じられ、本家との関連を知っている視聴者でさえも決して満足できるレベルではなかったようだ。
X(旧Twitter)に投稿された感想ポストを一部ご紹介。
Currently watching Patience on Channel 4 about an autistic police investigator. I have mixed reviews. This article sums most up, it's a very stereotypical view of autism that's quite outdated. However, I'm glad to see an autistic actor playing the role. https://t.co/7YZZSyKg4T
— Dr Hannah Bennett (née Belcher) (@DrHannahBelcher) January 9, 2025
「これは同じ物語なのか? 10分だけ見ようと思ったが、これはひどい」
「自閉スペクトラム症の見方がステレオタイプで、時代遅れ。けど、自閉症の役者がこの役を演じているのはうれしい」
「『アストリッド〜』のような魅力やユーモアが感じられないのは私だけ?」
「我慢できない」
「『アストリッド〜』のパクリだ」
他方、英Mail紙のクリストファー・スティーヴンス氏は、主人公二人が出会い、どんでん返しの展開を称賛。
「ドラマが本格的に盛り上がったのは、開始から30分後の予想外の展開から。それは、メトカーフ警部補がペイシェンスを“AA”(Autistic Adults=自閉症の人々)の自助会に送って行ったときだった」
「参加者が不安を吐き出すうちに、ペイシェンスの性格も浮かび上がり、彼女が何も語らずとも(視聴者は)彼女のことが理解できるようになった。メトカーフ警部補もまた、学校でクラスメイトや教師から敵意を向けられる自分の息子との類似点を理解し始めた。このつながりが、今夜も続くこの番組により深い共鳴を与えることを約束している」
今のところ本国での反応は賛否両論あるようだが、今後どのように展開するのか注目したいところ。
本家『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』はシーズン1~4がU-NEXTにて配信中。最新のシーズン5はミステリーチャンネルにて日本初放送中。(海外ドラマNAVI)