2006年より8シーズンにわたって米Showtimeにて放送されたサイコ・サスペンスドラマ『デクスター ~警察官は殺人鬼』。本作のシーズン5に登場したルーメン・ピアースはそれまでのデクスターのパートナーとは異なる魅力を持ち、デクスターと視聴者を惹きつけた存在だった。そんな彼女を演じるジュリア・スタイルズが1シーズンで降板した理由とは?
以下、シーズン4までのネタバレがあるのでご注意ください。
ルーメン・ピアースとは?
シーズン5は、デクスターに訪れる悲劇で幕を開ける。妻のリタ(ジュリー・ベンツ)がシーズン4のフィナーレで殺害されてしまい悲しみに暮れるデクスターは、遺された子どもを守ろうとする一方で、自身の殺人衝動が増していく。そんななか、デクスターはボイド・ファウラーという連続殺人犯を新たなターゲットにし、彼の自宅で監禁されていた女性を見つける。その女性こそが、シーズン5を通してデクスターと絆を深めるルーメンだった。ボイドは仲間と一緒に女性たちを暴行・殺害し、遺体をドラム缶に詰めて捨てるという残虐な行為を繰り返しており、少し遅ければルーメンも同じ道を辿っていたのだ。
その後、ルーメンは辛い経験によるトラウマに向き合おうとするも、激しい怒りの感情から抜け出すことができないなかで、お互いの闇を受け入れたデクスターと心の距離を縮めていく。ルーメンは復讐のために自身も殺人に手を染め、さらにデクスターが人の命を奪う場面も見守ることになる。
ルーメンの退場は計画通り
シーズン5の最後でボイドの仲間が殺されると、ルーメンは自身の心の闇が消えたことに気づき、デクスターにマイアミを去ると告げる。彼はショックを受けながらも理解を示し、ルーメンを送り出した。
シーズン5最終回放送時、製作総指揮のサラ・コレトンは米Entertainment Weeklyのインタビューで、ルーメンが『デクスター』を去ることは当初からの既定路線だったと説明。「彼はルーメンの中の闇が消え、彼女の復讐の欲求が満たされたことを受け止めています。そして、自分は決して(闇から)逃げられず、これが自分であり、彼女を手放す必要があるのだと理解しています」と語った。ルーメンは、デクスターが闇を抱えていても愛し、愛されることができると気づかせることができた存在だった。
ルーメンが新作に登場する可能性
デクスターの物語は、2021年に続編『デクスター:ニュー・ブラッド』として復活。ミニシリーズの『ニュー・ブラッド』は1シーズンで終了したが、2024年夏には『~ニュー・ブラッド』エンディング直後から物語がスタートする新シリーズ『Dexter: Resurrection(原題)』の製作が発表された。
撮影が開始したばかりのこの新シリーズには、デクスター役のマイケルがカムバックし、ほかにもデクスターの義父ハリー・モーガン役のジェームズ・レマー、デクスターの同僚である殺人課刑事エンジェル・バティスタ役のデヴィッド・ザヤス、デクスターの息子ハリソン・モーガン役のジャック・アルコットが続投する。
現時点では、ジュリア・スタイルズがルーメンとして戻ってくるか定かではないが、現代が舞台であれば再登場する可能性は残されている。さまざまな経験をしたデクスターとルーメンが再会する日が来ることに期待したい。
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