『デクスター』前日譚はイースターエッグ満載!クリエイターが語る

米Showtimeにて人気を博した犯罪ドラマ『デクスター ~警察官は殺人鬼』の前日譚ドラマ『Dexter: Original Sin(原題)』には、本家のイースターエッグが随所に散りばめられているようだ。クリエイターが明かしている。

 

ファンが気に入ることをした

本家は、マイアミ警察で血痕鑑識官として勤務するシリアルキラーの主人公デクスター・モーガンが、他の凶悪犯罪者たちを手にかけていくシリーズ。その前日譚となる『Dexter: Original Sin』は、本家の開始から15年さかのぼった1991年のマイアミが舞台。青年時代のデクスターが、いかに本家で描かれたようなシリアルキラーになっていったかが明らかになる。

本家と後日譚ドラマ『デクスター:ニュー・ブラッド』を手がけたクリエイターのクライド・フィリップスは、米The Hollywood Reporterのインタビューで、前日譚には本家のイースターエッグが満載だとして、次のように語っている。

「9シーズンにわたる番組の伝説的な正史から引き出すことができました。イースターエッグが好きな人なら、この番組はイースターエッグ・ハントになるでしょうね。チームは番組の脚本を執筆して撮影を始めますが、誰かが“イースターエッグに関する素晴らしい話がある”と言うと、撮影セットに駆けつけて誰かの机の上に写真を置いたりと、ファンが気に入るようなことをしました」

例えば、本家シーズン1第3話「指先のない死体」ではデクスターが青年時代に犯した最初の殺人が描かれていたが、前日譚ではその事件が掘り下げられている。本家でそのフラッシュバックを描いたシーンのデクスターはロングヘアだったが、前日譚でも同様のスタイルで姿を見せていた。

その他にも、本家でおなじみのエンジェル・バティスタ刑事は、トレードマークのパナマ帽とトロピカルなシャツを身に着けて登場し、デクスターの同僚で血痕鑑識官のヴィンス・マスカは本家では禿げ頭だったが、前日譚では髪の毛がフサフサだったりと、その辺りのイースターエッグもファンにとっては見逃せない。また、本家でのデクスターはよくラボの椅子に座ってクルクルと回っていたが、その癖は青年時代から始まっていたことが前日譚で描かれている。このように、指摘されないと分からないくらい小さなイースターエッグも数多く投入されているようだ。

この機会に本家シリーズを観直せば、『Dexter: Original Sin』を倍楽しめるかもしれない。『Dexter: Original Sin』シーズン1は米Paramount+にて配信中。『デクスター ~警察官は殺人鬼』全8シーズンと、続編『デクスター:ニュー・ブラッド』はHuluにて配信中。

(海外ドラマNAVI)

 

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