今回は、Leminoで配信されている非英語圏のミステリーをご紹介! ヨーロッパを舞台に、言葉だけでなく文化や風景も英米とは一味異なる作品の魅力をお伝えしよう。
『クリムゾン・リバー』(フランス)
2000年代にジャン・レノ主演で映画版も2本作られた、ジャン=クリストフ・グランジェの原作を原作者自らドラマ化。パリ警察のベテラン刑事のニーマンスと若手刑事のカミーユが猟奇的な殺人事件の数々を捜査していく。
隣国ドイツの貴族がフランスで殺された事件のように、ドイツ、ペルギー、スイスといった他国と接しているからこそ起きるシチュエーションがあるのも特徴の一つ。そのほかにも、被害者が聖人と同じ形で殺されていく連続殺人事件など、宗教にまつわる切り口も。また、登場人物の服装や建物、風景も独特の雰囲気を放っている。
主役コンビを演じるのは、『パリ、カウントダウン』のオリヴィエ・マルシャルと『ムーン・ウォーカーズ』のエリカ・サント。かつて教官と教え子だったニーマンスとカミーユの、互いを尊重しながらも付かず離れずの関係性も見どころだ。
『アインシュタイン ~天才科学者の殺人捜査~』(ドイツ)
「20世紀最高の理論物理学者」として知られるアルベルト・アインシュタインの子孫がその知能を生かして科学的視点から数々の犯罪の謎を解く犯罪捜査ドラマ。もともとはテレビ映画だったがのちにドラマシリーズ化された。
主人公のフェリックス・“アインシュタイン"・ヴィンターベルクは、祖先譲りの高い知能を誇る大学教授。しかしある問題を抱えており、収監されそうになった彼は見逃してもらう代わりに警察の捜査を手伝うことに。頭の回転は速いものの、口が悪くて周りを小馬鹿にしがちな彼は煙たがれることも多く、シャーロック・ホームズを彷彿とさせるキャラクターだ。彼をサポートする“ワトソン役”の刑事エレナとのコンビネーションもいい。
先月にはアメリカでリメイク版が作られることも決まり、その主役を務めるのは『クリミナル・マインド』のドクター・スペンサー・リード役で知られるマシュー・グレイ・ギュブラーと発表された。そういう意味でも押さえておいてはいかがだろうか?
『ヴィオラ シチリア島のミステリー』(イタリア)
イタリア半島の西南に位置する地中海最大の島、シチリアを舞台にした犯罪捜査ドラマ。他人の感情を色で見ることのできる“共感覚”という特性を持つヒロインが、故郷で数々の謎を解き明かしていく。
パリでファッション・ジャーナリストをしていたヴィオラは、まだ見ぬ父を捜すために故郷シチリアに戻り、ウェブニュースの編集部で事件記者として働き始める。しかし、仕事初日から自らが事件に巻き込まれてしまい…。
主人公のヴィオラは、かつてミス・イタリアに選ばれたというキャラクターだが、これは同役を演じるフランチェスカ・キッレーミ自身も同じ。18歳でミス・イタリアに輝いた彼女と、ヴィオラに協力する警官フランチェスコは美男美女。喧嘩しながらも惹かれ合う二人の関係からも目が離せない。シチリア島最大の都市パレルモの美しい海、異文化が融合した歴史的建造物なども必見だ。
今回紹介した3作品はすべてLeminoで配信中(※『クリムゾン・リバー』は各シーズンの第2話以降の視聴には追加料金が必要)。同プラットフォームでは、世界各国のミステリードラマはもちろん、そのほかのジャンルも多数。日本ではここだけで見られるタイトルもあるので、ぜひチェックしてみてほしい。
(海外ドラマNAVI)
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Photo:『アインシュタイン ~天才科学者の殺人捜査~』© 2018 SAT.1