1880年創立とカリフォルニアで最も古い総合私立大学であり、芸術学部に力を入れていることで知られるUSCこと南カリフォルニア大学が、新たにリノベーションしたドラマ芸術棟を、ドラマ界を代表するヒットメイカーにちなみ「ディック・ウルフ・ドラマセンター」と名付けることが分かった。
30年以上にわたり多くの才能を育ててきた功績を称えられて
30年以上前から、『LAW & ORDER』『シカゴ』『FBI』といったフランチャイズ作品をいくつも世に送り出してきたエミー賞受賞プロデューサー、ディック・ウルフ。USCは彼の支援を受け、今年初めに改装した新しい演劇学部の建物を「ディック・ウルフ・ドラマセンター」と命名すると発表した。
ウルフは声明で「教育は私やWolf Entertainmentにとっていつでも優先事項でした。この最先端施設に関してUSCと手を組めたことを誇りに思います。Wolf Entertainmentは本校より輩出される次世代の才能に注目していくつもりです」と述べている。
この度「ディック・ウルフ・ドラマセンター」と名付けられたのは、キャンパス内の歴史的建造物であった古い教会を今年2月に大幅に改装したもの。石の彫刻や螺旋状の柱、ステンドグラスの窓といった1930年代の建築様式は残しつつ、内部が大幅に現代的な形に生まれ変わったという。
この改装により、学生はオーディション収録や同級生とのコラボレーションが可能なプロ仕様の開発センターを利用できるほか、メディアラボ、レコーディングスタジオ、更衣室も完備されている。合わせて新設された二つの劇場、「サンクチュアリー・シアター」と「ストップ・ギャップ・シアター」も特徴で、後者は1948年に演劇学部にとって初の劇場空間として使用されたかつての路面電車の駅名にちなんでいるそう。
USCのキャロル・フォルト学長は「ディックの名が、キャンパスの中心となるこの世界的に有名で高度な専門学校レベルの芸術拠点を飾ることを誇りに思います。USCは創設以来、変化し続ける世界を理解するための手助けをし、賞レースを賑わせるようなアーティストやクリエイターを輩出してきました。新たに名付けられたこの施設は、これからも学生や教職員に日々インスピレーションを与えることでしょう」とコメント。
続けて学部長のエミリー・ロクスワーシーも、「ディックのキャリアは、彼の作品における革新的な役柄を通じて多くの舞台やスクリーンで俳優がキャリアを築くことに繋がりました。そんな彼との関係を継続していけることを誇りに思います」と彼の功績を称えた。
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