『グレイズ・アナトミー』シーズン21で去ったキャスト、降板を語る

2024年11月26日 2024年11月26日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

米ABCの人気ドラマ『グレイズ・アナトミー』をシーズン21で降板したキャストが、自身の去り際や今後再登場する可能性について語った。米Deadlineが伝えている。（※この記事はネタバレを含みますのでご注意ください）

『グレイズ・アナトミー』シーズン21で降板するキャスト2人、退場に向けたストーリーは？

米ABCの大ヒット医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』シーズン21で降板することが伝えられていた、ジェイク・ボレッリ演じるレヴィ・シュミットとミドリ・フランシス扮するミカ・ヤスダの退場の仕方が明らかとなった。（※これ以降は、シーズン21第6話のネタバレを含みます）波乱万丈のストーリーが展開 11...

満足いくシナリオが生まれた過程を明かす

『グレイズ・アナトミー』にシーズン19から出演し、シーズン21途中で降板したミカ・ヤスダ役のミドリ・フランシス。卒業回となったシーズン21第8話「Drop It Like It’s Hot（原題）」は、自動車事故の手術後に目覚めたミカが妹クロエの死を知った出来事から6ヵ月以上が経ったところから幕を開け、回復期間を経てグレイ・スローン記念病院に復帰するミカの初日が描かれた。「大丈夫」と何度も口にするミカだったが、明らかに大丈夫ではなく、最終的にはあらゆるものが妹を思い出す場所にはいられないと悟り退職を決意。最初は退職でなく休暇を取ることを勧めていたベイリーもミカの決断を支持するというストーリーが用意された。

こうして番組を去ることになったミドリは、ヒット作から離れるという決断について心境を聞かれると「まず、この作品が大好きだったというだけじゃなくて、中学校にいる時から見ていたの。友達やお母さんと一緒に見て“これがTVなんだ”って感動してたのを今でも覚えてる。もちろん登場人物は当時の私よりも年上だったけれど、すごくかっこ良く映ったし面白かったの。だから自分が新たなインターンのグループとして参加できた時、とてもシュールな感じがしたし、関わることができて最高だった。全身全霊、全力で駆け抜けたワイルドで美しい時間にとても感謝してる」と感謝の気持ちを述べた。

さらに「クリエイティブの面に関して言えば、ミカの退場をどのように描くか、今後の展開に合う物語を見つけることが大切だった」と話し、「脚本チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。ミカはとにかく野心的で競争心が強いから、どうやったら病院を去ることになるのかと思っていたの。彼らは見事にその展開を作り上げてくれた」と満足のいくシナリオだったと振り返っている。

「才能あふれる親切なショーランナーのメグ・マリニスと密に仕事をさせてもらった。メグ自身は妹で私は姉だったから、二人で姉妹について話し合ったの。その後、脚本チームから“君に妹ができるよ”って教えてもらった」とキャラクター設定の内幕を明かすミドリは、結果キャラクターをより成熟させることができたと感じている。「正直言って、今シーズンは本当に楽しかった」とやり切った様子を見せた。

シーズン19で登場した5人の新米インターンの一人として本作の仲間入りを果たしたミドリは、同期とも言える共演者仲間とオンオフ問わず親交を深めてきた。その中で最初に降板することになったが、こうした仲間との別れも辛かったと話す。「本当に特別な体験だった。彼らは才能にあふれているだけでなく、とても良い人たち。これからも近い関係でいるだろうと思うし、そうじゃないなんて考えたくもない。そんなのあまりに悲しいから。みんなの素晴らしい演技を感じながらその場にいることが、本当に感動的で私が番組を締めくくる場面としては最高だった。現実の友人たちの姿を目にしながら、誇りと繋がりを感じていたの。こんなにワクワクする気持ちになったのは初めて」と仲間への熱い思いを口にした。

「ミカにはとにかく癒しが必要で、（病院を去った）彼女はひとまず自宅でそれに集中すると思う」とミカの今後について持論を展開したミドリ。「ミカが医療に情熱を抱いていることを知っているから、きっとこの悲しみを糧にして、ほかの人を助け続ける方法を見つけると思うし、そうなってほしい。『グレイズ・アナトミー』に戻るかどうかについては、ぜひとも戻りたい。この世界の人々は私にとってもう一つの家族だから、戻れたら嬉しい」と、カムバックへの意欲を示した。