『デューン 預言』は、『ゲーム・オブ・スローンズ』の宇宙版?クリエイターが心境を語る

SF大作映画『DUNE』シリーズの前日譚ドラマ『デューン 預言』が、『ゲーム・オブ・スローンズ』の宇宙版と称されていることについて、クリエイターが心境を語っている。

 

政治的なパワーゲームが中心

ブライアン・ハーバートとケビン・J・アンダーソンによる小説「Sisterhood of Dune」を下敷きにドラマ化した『デューン 預言』の舞台は、映画『DUNE』シリーズの1万年前。映画版でアトレイデス家と対立関係にあるハルコンネン家の祖先にあたる姉妹、ヴァリアとトゥーラ・ハルコンネンを主人公に、人類の未来を脅かす勢力と戦う姉妹が、“ベネ・ゲセリット”として知られる伝説の宗派を設立するまでが描かれる。

前日譚ドラマは、映画シリーズほど砂漠やサンドワーム、スパイスと呼ばれる稀少な資源の香料などが登場せず、政治的なパワーゲームが中心となるため、『ゲーム・オブ・スローンズ』『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』などとの類似性が指摘されている。

The Wrapのインタビューで、その比較についてショーランナーのアリソン・シャプカーが、「『ゲーム・オブ・スローンズ』はスリリングで素晴らしい番組なので、どんな形であれ比較されるのは大きな賛辞です。“凄い、私たちはメジャーリーグでプレイしているんだ”と受け取っています」と回答し、まんざらでもないようだ。

しかし、『ゲーム・オブ・スローンズ』との比較を前向きに受け止めながらもシャプカーは、『デューン 預言』ではキャラクターの権力関係だけでなく、宇宙が舞台になる点で差別化を図れることを期待しているとも述べ、映画とドラマシリーズの違いについても語っている。

「TVで可能なのは、よりキャラクターとの些細な瞬間に焦点を当てたり、もっと多くのキャラクターを登場させたり出来る点です。この番組はハルコンネン姉妹が主人公ですが、それだけに留まらず、彼女たちを取り巻く世界を、視聴者が夢中になるだろうキャラクターたちを持って生き生きと創り出そうと努めています。視聴者全員が誰かを応援したり、共感して同情したり、物議を醸すようなキャラクターかもしれないと感じられるべきです。TVでは、そんな時間を多く取れると思います」

ヴァリア・ハルコンネン役を演じるのは、『奇跡の海』でアカデミー賞にノミネートされ、『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』などでも知られるエミリー・ワトソン。ヴァリアの妹トゥーラ・ハルコンネン役には、『ザ・クラウン』シーズン5~6でカミラ・シャンド役を演じたオリヴィア・ウィリアムズがキャスティングされている。

その他には、『ゲーム・オブ・スローンズ』でエラリア・サンド役に扮したインディラ・ヴァルマ、『ヴァイキング ~海の覇者たち~』で主人公ラグナル・ロズブロークを演じたトラヴィス・フィメル、サラ=ソフィー・ブースニーナ(『プロジェクト:ユリシーズ』)、シャローム・ブルネ=フランクリン(『ザ・ツーリスト 俺は誰だ?』)、マーク・ストロング(『シャザム!』)らも名を連ねる。

『デューン 預言』は、U-NEXTにて11月18日(月)より独占配信中。(海外ドラマNAVI)

 

Photo:『デューン 預言』©2024 Home Box Office, Inc. All rights reserved. U-NEXTにて独占配信中