『ゲーム・オブ・スローンズ』の主要プロデューサーの⼀⼈、フランク・ドールガーが製作総指揮を務め、中島健人が出演することでも話題のHuluオリジナル『コンコルディア/Concordia』。このほど、ドールガーが米Deadlineのインタビューに答え、ドラマの設定を決めた経緯について明かした。
未来ではなく、現代を選んだ理由は?
物語の舞台は、カメラとAIによって生活のすべてを管理する町、コンコルディア。AIと⼈間が完璧な調和の中で共存する町として成り立っていたが、ついに価値観を揺るがすような事件が起き――。
ドールガーによると、本作の企画は何度も見直しを行った結果、現実世界におけるテクノロジーとAIの発展を生かした物語を展開することが決まったのだという。これにより、プロデューサーと脚本家は既存のテクノロジーを反映させることができたため、物語の中心となる殺人ミステリーのプロットに専念することができたそう。
「コミュニティをイメージする度に、テクノロジーは私たちの想像を超えて進歩し続けていたので、未来ではなく、現代を舞台にすることにしました」とドールガーは舞台設定の経緯について告白。AIという要素は初めからあったわけではなく、ユートピア社会を探求した結果たどり着いたそうで、「コミュニティを人々が従うモデルにするため」に、ルールや規制を設け、収入格差をコントロールし、社会的にリベラルで人々が自由を共有できる町にしたと説明した。
また、コンコルディアはどこの町にも似ていて、洗練された国際的な都市にいるような人々をキャスティングしたかったと、キャスティングの意図についても明かした。
本作は、ドイツの公共放送局ZDF、中東のメディア企業MBC、フランス国営放送局グループFrance Televisions、そして日本のオンライン動画配信サービスHuluが参画するが、今日の市場においてこのような財務モデルを構築することの重要性について聞かれると、彼は次のように語った。
「多くのプロデューサーが財政的な問題に直面している中、国際的な共同製作はますます人気が高まっており、必要となってきているのは確かです。私たちにとっては、どのようなプロジェクトでもその主題は国際的なものでなければなりません。国際的な資金調達のためには、国内的な物語のロケーションや登場人物のアイデンティティを変えるだけではだめなのです」
出演者は、町を調査するシア・ライアン役のルース・ブラッドリー(『ヒューマンズ』)、シアと協力するイザベル・ラーソン役のナンナ・ブロンデル(『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』)、コンコルディアの立役者であるジュリアナ・エリクセン役のクリスティアーネ・パウル(『FBI:インターナショナル』)、ジュリアナの息子で実験を拡大させるノア・エリクセン役のシュテヴェン・ゾヴァー(『Die Spezialisten - Im Namen der Opfer(原題)』)、AIシステムの責任者であるA・J・オオバ役の中島健人ほか。
監督を務めるのは、ドールガーの前作『THE SWARM/ザ・スウォーム』にも参加したバーバラ・イーダー。
『コンコルディア/Concordia』は、11月8日(金)よりHulu独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)
参考元:Deadline
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Photo:『コンコルディア/Concordia』©Hulu Japan