お蔵入りになった『ハウス・オブ・カード 野望の階段』スピンオフの内容についてIndie Wireが伝えている。
(この記事はネタバレを含みます)
『ベター・コール・ソウル』のようにやりたかった
Netflixで大ヒットした政治サスペンス『ハウス・オブ・カード 野望の階段』。中心人物のひとりであるダグ・スタンパーを主人公にしたスピンオフシリーズの企画が進行していると報道され、楽しみにしていたファンも多いに違いないが、残念ながら白紙に。この度ポッドキャスト番組に出演したダグ役マイケル・ケリーが、実現することのなかったスピンオフ企画の内容について明かし、話題を呼んでいる。
「本当にめちゃくちゃ最高なスピンオフについて現実的な話し合いをしたんだ。すべてが流れてしまう前に実現できていたら、本当に気に入っていたよ」「それは素晴らしくてある人にとっては“信じられない”ってくらい優れたアイデアだったんだけど、実現することはなかった」とマイケルは後悔をにじませて話した。
主人公フランク・アンダーウッドを演じていたケヴィン・スペイシーが未成年へのセクハラ問題などで訴えられ、当時揺れに揺れた『ハウス・オブ・カード』。ファイナルシーズンの製作決定と同時期にスピンオフ企画の可能性も発表されていた。最終的に用意されたファイナルシーズンでフランクは腹心だったダグに毒を盛られて死亡。ダグもフランクの妻クレア(ロビン・ライト)に殺され、命を落とすというエンディングが用意された。
つまりダグの物語を描くには、前日譚という形をとるしかなさそう。マイケルは前日譚かどうかについて具体的に言及しなかったものの「番組を新しい方向に展開する本当にとても巧妙な方法をとっていたからぜひ実現してほしかったし『ベター・コール・ソウル』みたいに少しユーモアや面白い要素も取り入れてやりたいと思っていたんだよ」とコメント。
「僕が覚えている限りでは、刑務所で自殺を図ろうとするところから始まる予定だったんだけど、パイプが壊れてしまって牢獄に戻ると、新たな同房仲間を見つけて“はぁ”って感じになるっていうすごいかっこいい展開だったんだ。本当に最高のアイデアだったのにな」と話し、心から気に入っていたことを明らかにした。
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』全6シーズンは、Netflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ハウス・オブ・カード 野望の階段』© Netflix