マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』3部作で監督を務めたジェームズ・ガンが率いる新DCユニバース(DCU)では、まだ新生バットマン役が決まっていない。誰がバットマンを演じるのか憶測が飛び交うなか、米Screen Rantが、『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』のディーン・ウィンチェスター役で知られるジェンセン・アクレスを推している。
ジェンセン・アクレスが新バットマンにぴったりな理由
現在DCUでは、ロバート・パティンソン主演映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』続編の製作が進行しているが、このシリーズはDCUの外伝「エルスワールド」に属し、ガンが展開する新DCUで制作される新作映画『The Brave and the Bold(原題)』で、バットマン/ブルース・ウェイン役を演じるキャストは未定だ。
本作はグラント・モリソンのコミックシリーズをもとにしており、暗殺者となるべくして密かに育てられた、ブルース・ウェインの息子・ダミアンが主人公となる。
ディーンとブルースの共通点
Screen Rantは、まずジェンセンがバットマンに相応しい理由として、『スーパーナチュラル』でジェンセンが演じたディーンとブルースの共通点を指摘している。
幼少時代に母親を悪魔に殺されたディーンは魔物ハンターになり、彼の人生は暴力と闇に包まれていた。一方のブルースも幼少時代に両親を殺害され、凶悪犯罪が蔓延るゴッサムシティで市民の安全を守るために暗躍し、心の痛みを抱えながら敵と闘い続けている。そんな両キャラクターの類似点は明らかで、15シーズンにわたってディーン役を見事に体現したジェンセンなら、そのダークな魅力をバットマン役でも十分に引き出せるだろう。
ソルジャー・ボーイでの経験
そしてScreen Rantは、ジェンセンがバットマン役に相応しい理由として、人気スーパーヒーロードラマ『ザ・ボーイズ』で演じたソルジャー・ボーイ役を挙げている。
ソルジャー・ボーイは、巨大企業ヴォート社が生み出したスーパーヒーローの元祖だが、人種差別主義者で女性蔑視が激しいキャラクター。そんな一癖ありのヴィランをカリスマ性たっぷりに演じたジェンセンは、役者として懐の深さを見せつけた。彼の演技力とキャラクターへの理解をもってすれば、新たな視点でバットマンを再構築し、闇のヒーローが抱える複雑さを見事に表現してくれるのではないだろうか。
またジェンセンは、アニメ映画『Batman: The Long Halloween(原題)』シリーズと、『Justice League: Crisis on Infinite Earths(原題)』シリーズでバットマンの声を務めており、このスーパーヒーロー役に推す外せないポイントだと言えそうだ。
なおジェンセンは、『ザ・ボーイズ』のスピンオフドラマ『Vought Rising(原題)』に、ソルジャー・ボーイ役で復帰することが決定している。
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