アメリカの人気作家マイクル・コナリーによる小説シリーズを原作とする人気ドラマ『BOSCH/ボッシュ』のスピンオフドラマ『ボッシュ:受け継がれるもの』が、来たるシーズン3をもって終了することが分かった。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。
10年続いたハリー・ボッシュの物語に幕
正義を貫こうとするLA市警殺人課の刑事ハリー・ボッシュを主人公とする『BOSCH/ボッシュ』は、Amazon Prime Videoにて2014年に配信開始。2021年に7シーズンをもって終了すると、翌年からはハリーが殺人課刑事を辞職して私立探偵となった形で続編ドラマ『ボッシュ:受け継がれるもの』がスタートし、Amazon最長寿ドラマであるオリジナルに続いて好評を博していた。また、その人気を受けて、レネー・バラード刑事を主人公にした新たなスピンオフドラマ制作も進められている。
そんな中、2025年3月にリリース予定のシーズン3をもって『ボッシュ:受け継がれるもの』は終了することに。原作者のコナリーは、Instagramにハリー役のタイタス・ウェリヴァーとのツーショットを掲載し、次のように述べている。
「喜ばしいことに、『ボッシュ:受け継がれるもの』シーズン3が来年3月にリリースされる。過去最高の出来栄えだと思うよ。そんなシーズン3は最後のシーズンにもなるはずだ。タイタス・ウェリヴァーはこのキャラクターを10シーズンにわたって見事に演じてきてくれた」
「このキャラクターとともに歩んできた道のりは素晴らしいものだった。このような作品を作るには多くの労力とサポートが必要だけど、素晴らしい俳優、脚本家、監督、プロデューサーが集まり、特別なものを作ろうとしてくれたおかげで、本当に特別な作品が出来上がった。みんなで成し遂げたことを誇りに思うよ」
Amazon Studioの代表であるヴァーノン・サンダースは、「10年にわたって、『BOSCH/ボッシュ』と『ボッシュ:受け継がれるもの』はAmazonを代表する人気シリーズであり続けてきました。おかげでマイクル・コナリーがファンのために創り出した世界観、ストーリーがいかに魅力的かが証明されました。これらの作品がもたらしたインパクトを誇りに思いますし、マイクルやタイタスが『ボッシュ:受け継がれるもの』最終シーズンで、そして新たなスピンオフで引き続き魅力的な物語を綴ってくれることが楽しみでなりません」と述べている。
ハリーの小説シリーズは今年10月に25作目が出版予定と今も続いているが、ドラマ版のハリーのストーリーはこれら10シーズンをもって一旦終わる模様。『~受け継がれるもの』最終シーズンの撮影はすでに終了しているようで、同作終了を発表したコナリーは、「今はレネー・バラードが主人公の作品に取り組んでいるところだ」と新たなプロジェクトに早くも目を向けている。
タイトル未定のこの新作ドラマでは、『~受け継がれるもの』にも登場したレネー・バラード刑事をマギー・Q(『NIKITA/ニキータ』)が演じる。共演は、ジョン・キャロル・リンチ(『ボディ・オブ・プルーフ』)、ヴィクトリア・モロレス(『ティーン・ウルフ』)、コートニー・テイラー(『アボット エレメンタリー』)、マイケル・モーズリー(『クリミナル・マインド』)、レベッカ・フィールド(『クライアント・リスト』)、エイミー・ヒル(『私立探偵マグナム』)など。なお、ハリー役のタイタスもゲスト出演すると言われている。こちらは2025年秋のリリース予定だ。
『BOSCH/ボッシュ』全7シーズン、『ボッシュ:受け継がれるもの』シーズン1~2はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)で配信中。(海外ドラマNAVI)