映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する、ハン・ソロの悪友にして密輸業者のランド・カルリジアンを主人公にしたドラマシリーズの企画が頓挫したことが明らかとなった。
頓挫となったのはランドが主人公のシリーズ
ランド・カルリジアンは、『スター・ウォーズ』のオリジナル3部作と『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で活躍し、ビリー・ディー・ウィリアムズが扮したキャラクター。ハン・ソロの若き日を描いた前日譚映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』では、若かりしランド役をドナルド・グローヴァーが演じた。
ルーカスフィルムが、ドナルドを再び迎えてランドを主人公にしたスピンオフドラマシリーズの製作を発表したのは、2020年12月のこと。しかし、新型コロナウイルスのパンデミックやハリウッドの二重ストライキに見舞われ、同企画は思うように前進していなかったようだ。
米Colliderのインタビューに応じ、本プロジェクトで監督を務める予定だったジャスティン・シミエン(『親愛なる白人様』)が、長年にわたって企画が進行していたにもかかわらず、ランドを描くドラマシリーズが棚上げになったことを明かした。
「かなり開発は進んでいました。しっかりしたストーリーもコンセプトアートも、脚本もありましたが、実現する運命ではなかったのでしょう」と吐露したシミエン。本格的に準備が進んでいたプロジェクトが頓挫した理由について詳細は語らなかったが、情熱を注いだ作品が立ち消えになった心痛を語っている。
「自分にとっての答えは、その事実と真に向き合わなければならないということです。それは本当の悲しみです。僕は子どもを持ったことも失ったこともないけど、その痛みがどのようなものか想像できます。何かに心と魂を注ぎ込んでも、最終的には、それが生きるか死ぬかは自分ではコントロールできません。それは本当の悲しみのプロセスです」
なお、これまでに『スター・ウォーズ』フランチャイズでは、数多くのプロジェクトが頓挫の憂き目にあったり、停滞状態にあったりしている。
『ゲーム・オブ・スローンズ』でクリエイターを務めたデヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスが取り組んでいた、最初のジェダイを描く映画がキャンセルとなり、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が手がける3部作も一向に進行していない。その他にも、『マイティ・ソー』シリーズのタイカ・ワイティティが監督を務めるプロジェクトの進捗状況も不明だ。
『スター・ウォーズ』フランチャイズで近日リリースを控えているのは、米Disney+(ディズニープラス)で12月3日(火)に配信開始を予定している『Skeleton Crew(原題)』となっている。(海外ドラマNAVI)
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Photo:『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』© 2018 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.