西島秀俊、ハリウッド進出作に海外ドラマ『サニー』を選んだ理由とは?

京都を舞台に描くApple TV+のミステリードラマ『サニー』に出演している西島秀俊が、本シリーズをハリウッド進出作に選んだ理由について語っている。

 

主人公の夫役でハリウッドデビュー

『サニー』の主人公は、京都に暮らすアメリカ人のスージー。ある日、スージーの日本人の夫と息子が不可解な飛行機事故で消息不明となり、彼女は夫が勤める電子機器会社が製造した新型の家庭用ロボット、サニーと暮らすことになるが……。

サニーの夫マサ役を演じる西島が、米Screen Rantのインタビューに応じ、ハリウッド進出作として、『サニー』のどこに惹かれたのかとの質問に答えた。

「まず脚本を読んだ時に、これは今までに世界中で誰も観たことのないタイプの番組だと思いました。そして、現代におけるAIとテクノロジーの進化という問題を扱っています。ストーリーを通して、このテクノロジーの進歩に伴う問題を救える道があるかもしれないという部分にも、非常に興味を持ちました。それから日本は、古い文化と最先端のテクノロジーが混ざった不思議な文化です。日本人にとっても全部を把握しきれない、凄くゴチャ混ぜになった、まさにこのドラマのような文化なのですが、それを西洋の人たちの目から見た時に、どんな風に見えるのかという点にも興味がありました。だから、この作品に参加したのですが、すごく素晴らしい体験でした」


また、スージー役を演じるラシダ・ジョーンズとの共演について、「本当に素晴らしい経験でした」と語った西島。だが、自身が演じるマサ役については、初めて脚本を読んだ時の印象と徐々に変わったと明かしている。

最初、西島はマサがスージーの記憶に存在する、優しくて素晴らしい父親であり夫だと思ったが、次の脚本を読む度に、「これがマサ? ちょっと待って。マサってこういう人なの? どういう人なんだ?」と思うようになったという。「つまり、実際に番組の視聴者と同じ体験をしたのです。それはまさに、彼がどんな人なのかを知るために、僕が経験したプロセスでした」と振り返っている。

西島は、自分はマサのような人間だとは思わないが、クリエイターのケイティ・ロビンスと監督のルーシー・チェルニアクが、自分でも気づいていない暴力的な要素などを引き出し、それをキャラクターに反映させたのかもしれないと冗談交じりに分析した。

『サニー』を皮切りに、ハリウッドにおける西島の活動の場が広がることを期待したい。日本を舞台にミステリーが繰り広げられる『サニー』は、AppleTV+にて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

 

Photo:画像提供 Apple TV+