『ブルーブラッド』スピンオフの行方は？「正しい方法でやるべき」放送局トップが語る

本国アメリカで現在放送中のシーズン14をもって終了する米CBSの刑事ドラマ『ブルーブラッド　～NYPD家族の絆～』（以下『ブルーブラッド』）。後半戦を控える中、スピンオフの可能性が浮上し注目を集めているが、CBSのトップが見解を明かしたとTV Insiderが伝えている。

正しい方法でやるべき

惜しまれつつもシーズン14で終了することが決定している『ブルーブラッド』。惜しむ声が続出したが、今年6月に行われたパラマウントの年次株主総会でのプレゼンテーションでパラマウント・グローバルの共同CEOであるブライアン・ロビンスが『デクスター』や『ビリオンズ』に合わせて『ブルーブラッド』も新たなフランチャイズ化が控えているとコメント。これを機にスピンオフの可能性について熱い視線が注がれるように。

これまで発言を控えてきたCBSだが、会長のデヴィッド・シュタップは、現時点で具体的に企画されている新作はないとしながらも、どのようにフランチャイズ化できるか検討していることを明らかにした。

Deadlineによると、ドニー・ウォールバーグ演じるダニー・レーガンを主人公にしたスピンオフのアイデアがあるとのこと。ダニーに限らず、お馴染みのキャラクターを主人公にした作品が検討されているが、いずれも動き出していない。それでもシュタップは「近々、開発予定の作品はなにもないのですが『ブルーブラッド』はひとつのブランドで、愛される番組です」と話し、CBSにとって『ブルーブラッド』は活かし続けたいブランドであるとコメント。「正しい方法でやるべきなので、時間をとってそれを見つけ出そうとしています」と意欲的な姿勢を示した。

作品の終了が報じられるとSNSを中心にファンによる救済運動が巻き起こった『ブルーブラッド』。フランク・レーガン役トム・セレックなどのキャスト陣も終了に対する悲しみの声を大々的に露わにしており、トムは決定が見直されることを期待していると発言していた。

過去にショーランナーのケヴィン・ウェイドが、フランクはファイナルシーズンで引退しないとコメントしていたこともあり、フランクが主人公の作品の可能性もゼロではない。もしレーガンファミリーの誰かを主人公にしたスピンオフが誕生するとしたら、ファンはどのキャラクターのドラマを見たいと望むのだろうか？　ファンの声が企画につながるかもしれない。

全18話からなるファイナルシーズンは、すでに第10話までが放送されており、後編にあたる残り8話は10月頃から解禁されて年内に終了する見込みだ。日本では、Huluにてシーズン13まで配信中。（海外ドラマNAVI）