大ヒットドラマ『X-ファイル』のフォックス・モルダー役で知られるデヴィッド・ドゥカヴニー。実はあの人気ドラマのオーディションを受けて1度のみならず3度も落ちていたという。米Entertainment Weeklyが伝えた。
人気ファミリードラマの3つの役を受けるも…
1993年に始まった『X-ファイル』で世界的な知名度を得たデヴィッドだが、それまではオーディションを受けては落ちるという経験をしていたようだ。1987年より放送された『フルハウス』のオーディションを受けた時のことを振り返っている。
「『フルハウス』で3つの役すべてのオーディションを受けた」とポッドキャスト番組『Fail Better(原題)』に話したデヴィッド。「最初はたしか、お父さん(ダニー役)だったと思う。その後(ジョン・)ステイモスのキャラクター(ジェシー役)をやって、最後にもう一人(ジョーイ役)をやった。当時“どれか一つの役を手に入れないと。そしたら人生変わるな”って思ってたんだ」
David Duchovny Auditioned for All Three 'Full House' Male Leads and Thought 'It's Going to Change My Life,' He Didn't Get a Single Offer: 'I Was Really Bad' at Sitcom Acting https://t.co/tgeT0iLcFg
— Variety (@Variety) July 10, 2024
ご存じの通り、結局役を得ることはできなかったデヴィッド。当時ハリウッドに出てきて間もない駆け出しの俳優だった彼は、『フルハウス』以外にも様々な作品のパイロット版に挑戦していたそう。「ロサンゼルスに移ったばかりの頃は数えきれないほどのパイロット版を受けたよ。どれかがブレイクに繋がると思っていた。あとは、家賃を払えるようになることが必要だった」と若手時代の苦労を明かしている。
『フルハウス』のチャンスを掴めなかった理由は、シットコムに必要な演技スキルを十分に備えていなかったためと考えている。「ああいうのは本当に下手なんだ。シットコムをどうやったらいいか知らなかった。あの世界に僕が存在できる可能性を考えていたなんて、彼らは何を考えていたんだろうね。つまり、習得することはできたと思うけれど、彼らが求めているようなエネルギッシュな演技をする準備ができていなかったんだ」
その後『X-ファイル』でブレイクを果たし、『フルハウス』キャスト同様、1990年代を代表するスターとして世界的人気を誇ることになったデヴィッド。『X-ファイル』は9シーズンで一旦幕を閉じた後も世界を熱狂させており、2016年から2018年にかけて放送されたリブート版や映画版でもデヴィッドはモルダー役を再演。『フルハウス』キャストがぴたりとはまっていたように、デヴィッドのモルダーもほかの俳優は考えられないほど見事なハマり役になった。結果的に素晴らしい二つの作品が誕生したのは、デヴィッドが『フルハウス』のオーディションに落ちて、その後も諦めずに俳優活動を続けてくれたおかげと言えるかもしれない。
『フルハウス』と続編『フラーハウス』はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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