『イエロージャケッツ』クリスティーナ・リッチ、臓器を売りさばいていた葬儀場事件を描く新作ドラマに主演

『イエロージャケッツ』や『ウェンズデー』などの人気ドラマで活躍中のクリスティーナ・リッチが、米国で臓器を売りさばいていた衝撃の葬儀場事件を描く新作ドラマ『Chop Shop(原題)』で、主人公の一人を演じることが明らかとなった。米Deadlineが演じている。

運営上の不正からエスカレートし…

『Chop Shop』は、ジャーナリストのキャシー・ブレイドヒルによる同著を下敷きに、1980年代にロサンゼルスで実際に起きた、ラム葬儀場が臓器を売りさばいていた衝撃的な事件を描く。

クリスティーナは、ブレイドヒルをモデルにしたジャーナリスト役を演じ、サム葬儀場で犯罪に手を染めていたデヴィッド・スコンス役には、『レギオン』『真夜中のミサ』『マンハント ~リンカーン暗殺犯を追え~』などへの出演で知られるハミッシュ・リンクレイターがキャスティングされている。

1929年に創業したラム葬儀場は、4代にわたって続く家族経営の会社。大学を中退後に葬儀業を引き継いだデヴィッドは手始めに、カリフォルニア州が定める遺体焼却に関するルールを守らずに、会社の利益を上げていたという。同州の法律では遺体を火葬する際、一度に炉で一体しか焼却できない。ところがデヴィッドは、一度に5~18体を焼却し、その数は年間8000体に及んだとのこと。

さらにデヴィッドは、遺体の歯から金の詰め物を外して宝石商に売り飛ばし、月に6000ドルの追加収入を得ていたと伝えられている。

そこから更にエスカレートし、デヴィッドは両親とともに、臓器や体の組織を提供する会社Coastal International Eye and Tissue Bankを立ち上げた。臓器の提供には遺族の署名が必要となるため、同社は遺族を騙して署名させたり、同意を得られなかった場合はサインを偽造していたという。また臓器の摘出方法もずさんで、デヴィッドと従業員らは、バールやペンチなどの工具を使って摘出。わずか3ヵ月で、大学の医学部に136の脳と145の心臓、100の肺を販売していたことが明らかになった。会社がブラックマーケットの取引で、どれだけの利益を得たかは記録に残っていないそうだ。

脚本を手がけるのは、映画『チャット ~罠に堕ちた美少女~』と『ラヴレース』でペンを執ったアンディ・ベリン。プロデューサーにはクリスティナ、ローラ・リスター(『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』)、マイケル・ローゼンバーグ(『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』)が名を連ね、現在、製作陣は監督とショーランナーの候補を探している段階だ。

この新プロジェクトについてリスターとローゼンバーグは、「ブレイドヒルの著書『Chop Shop』を読んで、この衝撃的なロサンゼルスの物語を発見し、まさにフィクションよりも奇妙であることに魅了されました」とコメントし、クリスティーナとハミッシュとのタッグを楽しみにしていると述べた。

『Chop Shop』のプラットフォームやリリース時期など、新情報を待ちたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:クリスティナ・リッチ©NYKC/FAMOUS