ニコール・キッドマン、『ビッグ・リトル・ライズ』撮影現場で石を投げつけるほどキレた理由とは?

米HBOの人気ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』で主要キャラクターの一人、セレステ役を演じたニコール・キッドマンが、撮影現場で石を投げつけるほどキレた舞台裏エピソードを披露した。

精神的に追い込まれていた…

『ビッグ・リトル・ライズ』は、小学生の子どもを持つ4人の母親たちの完璧に思えた人生が、ある殺人事件によって崩れてゆく過程がサスペンスタッチで描かれる。ニコール演じるセレステは、夫ペリー(アレキサンダー・スカルスガルド)から家庭内暴力を受けているという設定だ。

The Hollywood Reporterのインタビューで、「撮影現場における悪名高いエピソードはありますか?」と質問されたニコールが、「(ドアに)鍵がかかっていたから石を投げつけました。中に入れなかったからです。人生で、これまでにそんなことをしたことはありませんでした。明らかに、たくさん溜め込んでいたんでしょうね。ドア全体を壊してしまい、大金がかかりました」と答えた。

夫から暴力を受けている妻という難しい役柄を、半年にわたって1日何時間も演じなければならなかったニコールは、ストレスのあまり、精神的に追い込まれてしまったようだ。

さらに、そのエピソードについて次のように続けている。「それから次の日にセットへ戻って、アレキサンダー(・スカルスガルド)と(故監督の)ジャン=マルク(・ヴァレ)に、“石を投げた”と伝えたら、“ワオ”という反応でした。私は“ちょっとムカついたの”と言ったけど、私たちのやり方で番組を続行しなくちゃいけないから、とにかく続けるしかなかったんです。現場に行って、やってやってやり続ける。1日に12~14時間の撮影を半年続けたら、“自分を大切にしなくちゃ”なんて言っている暇は本当にないんです」と振り返った。

今も「NO」と答えるのが苦手だと明かしたニコールは、俳優は不快なことに飛び込むことも仕事の一部だと認め、「それは出来ない」と言わないよう努めてきたところがあるという。まず、「ゆっくり慣らしていこう」ではなく、時には自分に言い聞かせる必要もあるからだとし、今もバランスを取るための方法を見つけようとしていると語った。

『ビッグ・リトル・ライズ』の撮影はニコールにとって精神的に堪えたようだが、それでも以前のインタビューで、動き出しているシーズン3が楽しみだと述べ、新シーズンでは主要キャラクターの成長した子どもたちが、ストーリーに深く絡んでくる可能性も示唆していた。

シーズン3の詳細について、新情報の到着を待ちたい。『ビッグ・リトル・ライズ』シーズン1~2はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ビッグ・リトル・ライズ』© 2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and related service marks are the property of Home Box Office, Inc.