『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン2、あのキャラが降板

大ヒットファンタジー映画シリーズとしても知られるJ・R・R・トールキンの小説をもとにしたドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』のシーズン2がAmazon Prime Video(アマゾンプライム)にて8月29日(木)より配信されるが、そのシーズン2に人間の治療師ブロンウィン役のナザニン・ボニアディは戻ってこないという。ナザニン本人が降板を明かした。米Deadlineなど複数のメディアが伝えている。

政治的な信条とは無関係?

ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪

「『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン2には戻らないと決めました」と、自身のInstagramで降板を公表したナザニン。イラン出身の彼女は、母国で勢いを増している「#WomanLifeFreedom」を擁護する立場をとっていることでも知られ、以前「#WomanLifeFreedomに集中するため、そして自由のためにリスクを負ってすべてを捧げている祖国の人々を擁護するため」にしばらく俳優活動を休止していた。

この抗議活動は2022年9月、当時22歳だったマフサ・アミニさんがヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)の着け方が不適切だとして警察に逮捕・拘束された後で急死したことからイランで始まったもの。彼女は警察車両の中で殴られた後で意識不明に陥ったと言われている。この活動では“女性、生命、自由”というスローガンを掲げ、女性に対して不当に行使されているイランの宗教法に反対している。

しかし、ナザニン自身は「これ(降板)はアドボカシー(社会的弱者を代弁すること)を優先するという決断とは関係ありません」とコメント。「キャリアを通して私が最も大切にしてきた価値観は、正直さ、共感性、誠実さです。私が演じたブロンウィンというキャラクターもより公平な世界を目指して同じ理想を抱いていたので、とても深く共感できました」と話し、「最新のプロジェクトをもうすぐみなさんにご報告できることを楽しみにしています」とInstagramでの投稿を締めくくった。

報道によれば、ブロンウィンがリキャストされる予定はないとのことで、キャラクター自体が見納めになるようだ。

シーズン2ではそのように去るキャラクターがいる一方、新たに加わる顔ぶれも。ショーランナーのJ・D・ペインとパトリック・マッケイは先日、原作ファンの間でも人気の高い不思議な老人トム・ボンバディルが登場することを明かした。同役を演じるのは、『2034 今そこにある未来』『ナイトメア ~血塗られた秘密~』といったドラマでもおなじみの英国俳優ロリー・キニア。

『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン1はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)にて配信中で、シーズン2が8月29日(木)に解禁予定。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline米Entertainment Weekly

Photo:『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』©Amazon MGM Studios