フランチャイズ通算1000話到達という偉業を成し遂げた『NCIS』。本家『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』にシーズン1より出演し、これまで350話以上に参加してきたジミー・パーマー役のブライアン・ディーツェンにとっては、数多くある印象的なエピソードの中でも特に思い出に残っているエピソードがあるという。米Entertainment Weeklyが伝えた。
愛するチームの動向を撮影の合間にチェック
パーマーを20年以上にわたって演じ、最近では脚本も担当するブライアンにとって特に思い出深いのは、米CBSで2017年に放送されたシーズン14第13話「いばらの道」。このエピソードの中でパーマーは窓台に立って飛び降り自殺をしようとする男を思いとどまらせようとする一幕があったが、ブライアンが印象に残っている理由は撮影が行われている最中に起きた出来事にあるという。
「あのエピソードを撮影している時に、僕の愛するシカゴ・カブスが1908年以来にワールドシリーズで優勝するのを見ることができたんだ」と話すブライアン。撮影の間にも試合の行方が気になって仕方なかったものの、窓台の上のシーンの撮影では身動きを取ることが難しかったが、スタッフの中にいたカブスファンの仲間のおかげで試合の経過を追うことができたのだとか。
「僕は(テイクが終わる度、)チャド・エリックソンっていうカメラのスタッフを(窓台の)上から見ていた。彼は一塁コーチみたいに試合のスコアやアウトカウントをサインで教えてくれたんだ。撮影が終わった後は、まだ続いていた試合の残り数イニングを見ようと急いで家に帰った。あれは最高の週だったね」と振り返った。ちなみにこのエピソードはIMDbで9.2という高い評価を獲得しており、シリーズの中でも最も高い評価を獲得したエピソードの一つだ。
しかし、ブライアンの14歳になる息子は別のエピソードが印象に残っているそう。「数週間前に“父さん、『NCIS』のお気に入りのエピソードを見つけたよ”って言ってきたんだ。僕がストーリーの中心になっている話のどれかを挙げるのかなって思ってたら、(マクギーが中心のエピソードである)『プロビーの試練』だって言うんだよ」と、息子にとってはシーズン3第10話が一番であることを明かした。
父としては意外だった一方で、とてもいいエピソードゆえに息子のチョイスを認めざるを得なかったそう。「“お前は正しいよ。あれは素晴らしいエピソードだよね”って感じだった」と話すブライアンは、「自分の子どもが今番組を見ているなんてワイルドなことだよね。(2003年に)番組が始まった時、あの子はまだ生まれていなかったのに」と感慨深そうに述べている。
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