ベネディクト・カンバーバッチ主演、英BBCの大ヒットドラマ『SHERLOCK/シャーロック』を生み出したイギリスの製作会社Hartswood Filmsが、BBCのライバル局である英ITVに株を売却する可能性が高いと報じられている。
映画版の話も持ち上がる中、影響は?
米Deadlineによると、2023年にHartswood Filmsは株を売りに出しており、業界関係者の話では、脚本付きの番組を強化するためにWorld ProductionsやBig Talk Studiosを買収したITVが株式取得の最有力候補になっているという。
Hartswood Filmsは、1979年にイギリスの伝説的なテレビプロデューサー、ベリル・ヴァーチューによって創設された製作会社。ベリル・ヴァーチューは2022年に亡くなり、現在は娘のデビー&スー・ヴァーチューが株式の過半数を所有している。
これまでにHartswood Filmsは『SHERLOCK』のほか、BBCとNetflixがタッグを組んだ犯罪ドラマ『インサイドマン -囚われた者-』や、Amazon Prime Videoのサスペンスドラマ『デビルズ・アワー ~3時33分~』などを製作している。
Hartswood Filmsの2022年の売り上げ高は4910万ポンドで、2023年は前年比で40%近くも減少して2970万ポンドだった。しかし、ヴァーチュー姉妹や番組のプロデューサー・幹部は、会社の経済的状況に「非常に満足している」と語っているという。
『SHERLOCK』といえば、最近、共同クリエイターのマーク・ゲイティスが「映画版を作りたいと思っている」と展望を語ったばかり。ベネディクトをはじめとした『SHERLOCK』ファミリーが多数の企画を抱えていることから「全員が集うのはとても難しい」とも述べていたが、ITVがHartswood Filmsの株式を取得した後にこの映画版が製作された場合、作品のスタイルなどに影響があるのかどうか気になるところだ。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline
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Photo:『SHERLOCK/シャーロック』© Hartswood Films 2012