HBOの伝説的ドラマ『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』でサルヴァトーレ・“ビッグ・プッシー”・ボンペンシエーロ役を務めた名優ヴィンセント・パストーレが、80歳で亡くなったことが明らかになった。
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ヴィンセント・パストーレが80歳で死去
ヴィンセントは8月1日、ニューヨーク・ブロンクスにある自宅で亡くなっているのが近隣住民によって発見された。マネージャーとは3日間にわたり連絡が取れていなかったものの、知人によると直前の金曜日夜には運転手と電話で会話を交わしていたという。死因は老衰および病死などの自然死と見られており、監察医による事件性の調査は行われていない。
Vincent Pastore, known for playing mobsters in film and TV, most notably Salvatore “Big Pussy” Bonpensiero on HBO’s The Sopranos, has died. He was 80. The veteran actor was found dead in his Bronx residence today, Aug. 1, by a neighbor after he had not been heard from for the… pic.twitter.com/qpluOACHyZ
— Deadline (@DEADLINE) August 1, 2026
1946年7月14日、ブロンクスに生まれたヴィンセントは、ベトナム戦争に従軍した後、ペイス大学で演劇の学位を取得。異色の経歴を持つ彼は、リムジンの運転手として働きながらコミュニティ劇団の舞台に立っていたところ、偶然観劇に訪れたマット・ディロンとケヴィン・ディロンの兄弟に見出される。のちに『アントラージュ★オレたちのハリウッド』のスターとなるケヴィンとの出会いが、彼にとって最初のブレイクのきっかけとなった。
1990年代初頭には『グッドフェローズ』や『カリートの道』、『モブスターズ/青春の街』といった作品に脇役で出演。1995年の長編映画『ザ・ジャーキー・ボーイズ/N.Y.いたずら電話大作戦』や、1996年のHBOテレビ映画『ゴッティ/ソプラノズのルーツ』の役柄で本格的に頭角を現した。なお、後者ではのちに『ザ・ソプラノズ』で共演するトニー・シリコ、フランク・ヴィンセント、ドミニク・チアニーズらとすでに顔を合わせている。
代表作『ザ・ソプラノズ』での強烈な存在感
ヴィンセントの代名詞となったのがデヴィッド・チェイス(『ロックフォードの事件メモ』)が手がけたHBOドラマ『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』だ。
彼が演じたビッグ・プッシーは、主人公トニー・ソプラノ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)の長年の親友であり、マフィアの実行部隊として暗躍する重要人物。のちにFBIの内通者へと転身する展開と、彼を待ち受けるセンセーショナルな殺害シーンは、エミー賞受賞に輝く同シリーズの中でも屈指の名場面として世界中のファンに深く記憶されている。
その後も『シャーク・テイル』や『エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画』、『ザ・パラサイト 寄生する獣』、『俺たちプロボウラー』など多岐にわたる映画作品に出演。テレビ分野でも『LAW & ORDER ロー&オーダー』、『ブル ~ウォール街への挑戦~』といったドラマ作品のみならず『マネーの虎』など複数の人気バラエティ番組に出場者として参戦した。
さらにSiriusXMラジオでは、トーク番組『The Wise Guy(原題)』のホストを長年担当。毎週3時間の生放送を通じ、著名人やイタリア系アメリカ人社会の要人たちとの軽妙なトークでリスナーを楽しませるなど、マルチな才能を発揮し続けた。
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