『ブレイキング・バッド』のグスタボ・“ガス”・フリング役で知られるジャンカルロ・エスポジートが家族を養うために保険金詐欺を考えた過去があると明かしたとDeadlineが伝えている。
どん底だったんだ
『ブレイキング・バッド』や『ベター・コール・ソウル』、『ザ・ボーイズ』や『マンダロリアン』など様々なヒット作に出演し、今となっては人気作に欠かせない実力派俳優として知られるジャンカルロ・エスポジート。最近ではNetflixシリーズ『ジェントルメン』での活躍も記憶に新しい彼だが、15年前には金銭面で絶望的な気持ちになった過去があったようだ。
ポッドキャスト番組『SiriusXM’s Jim & Sam(原題)』のインタビューに応じたジャンカルロは「頭の中で“自殺した場合も生命保険って支払われるのかな”、“家族はちゃんと受け取るかな”って考えたりしてた。妻はなんでそんなこと聞くのか訳わからないって感じだったよ」と回顧。
「作戦を立てはじめたりしてた。誰かに自分を殺してもらえば、不慮の死によって家族は保険金を受け取れるだろう、とかね。4人の子供たちにちゃんとした人生を送ってほしかった。当時は大変な時だったね。文字通り自殺の考えをもってしまっていた。そうすれば家族は生き残れるから。それくらいどん底だったんだ」と衝撃の過去を明かした。
「その後にその計画は実現可能じゃないと考え始めた。だって僕が家族に残す痛みは永遠に続くから。僕が避けたいと思っている世代間のトラウマを延長するだけでなく、一生続くトラウマもあるだろうから」と言うジャンカルロ。さらにどん底から立ち直るきっかけになったのは『ブレイキング・バッド』だったことを明かした。
『ブレイキング・バッド』のみならずスピンオフ『ベター・コール・ソウル』でも存在感を発揮し、ジャンカルロは3度のエミー賞ノミネーションを獲得。キャリアにおいての功績になっただけでなく、家族を救った命の恩人的作品でもあったようだ。
『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』は、Netflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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