英国の小さな村で起こる難事件を、ブラウン神父が神父ならではの観察眼で容疑者の心理を見抜き、トリックを暴く英国ミステリー『ブラウン神父』。本国イギリスで今年1月から3月にかけてお披露目されたばかりのシーズン11(全10話)が、5月6日(月・振休)16:00よりミステリーチャンネルにて一挙放送。
もう一人の名探偵と久々に共演
ブラウン神父は、英国作家のG・K・チェスタトンが1910年から1936年にかけて発表した短編小説で活躍した素人探偵。「ブラウン神父」シリーズは探偵小説の古典と言われ、江戸川乱歩もそのトリックを称賛したとされる。母国イギリスをはじめ、アメリカやドイツ、イタリアでも映像化されており、往年の名優アレック・ギネスも同役を演じた。
英BBCにて2013年にスタートした『ブラウン神父』に主演するのは、大ヒット映画『ハリー・ポッター』シリーズでハリーの親友ロンの父を演じたマーク・ウィリアムズ。ブラウン神父は、まん丸顔に大きな帽子とこうもり傘がトレードマーク。どこから見ても純朴そうだが、事件が起こるやいなや、長年懺悔を聞いてきたことによって培われた人間の邪心や本質に対する深い理解と洞察力を駆使し、事件の謎を探り当てる。それだけでなく人間の心の闇を解き明かし、被害者そして容疑者の魂をも救おうとする。
シーズン10からブラウン神父を取り巻くメンバーが一新! そしてこのシーズン11の第2話には、2022年に誕生したスピンオフ『シスター探偵ボニファス』の主人公シスター・ボニファスが登場する。彼女が『ブラウン神父』に参加するのは、シーズン1第6話「キリストの花嫁」以来、実に100話以上ぶり。
ディヴァイン夫人の息子エディが2年ぶりに帰ってくる。夫人はエディの帰郷を喜ぶ一方、ブラウン神父たちにもサリバン警部との交際を秘密にしている手前、気が気ではない。ケンブルフォードとハンブルストンによる年に一度のケンブルストンオリンピックが、数年ぶりに開催される。大会開始直後、競技における不正の疑いをかけられたケンブルフォードの有力選手ブライアンは身に覚えがないと訴えるものの、彼の兄でケンブルフォード主将のジェフリーに信じてもらえず失格になってしまう。そんな中、ほうれん草の早食い競争に参加したハンブルストンのウルスラが競技直後に窒息死して…。
『ブラウン神父』シーズン11(全10話)は、5月6日(月・振休)16:00よりミステリーチャンネルにて一挙放送。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ブラウン神父』シーズン11© BBC Studios 2024