【SF編】小説が原作の注目海外ドラマ&映画4選|話題の「三体」からルッソ兄弟監督作品まで

話題となった小説を原作に、ドラマや映画が製作されることは往々にしてあるが、今年も数々の名作が実写化される予定。作品を視聴する前に原作を読むか、はたまた視聴後に読むかは好みがわかれるところだろう。今回は、実写化作品の配信・公開、または製作が確定している海外小説の中からSFシリーズを厳選して紹介する。

Netflixによるドラマの配信がついにスタート!「三体」

“SF界のノーベル文学賞”ことヒューゴー賞を受賞した、中国の作家・劉慈欣(リウ・ツーシン)による世界的ベストセラー小説の「三体」。

物語の始まりは1960年代。愛する父を無惨に殺され、人類に絶望した中国のエリート科学者・葉文潔が宇宙に向けて秘密裏に発信した電波がとある惑星の異星人に届き、数十年後、地球を揺るがす大災厄へと繋がることに…。

Netflixが贈るドラマシリーズが3月21日(木)より配信が始まったばかり。『ゲーム・オブ・スローンズ』のデイヴィッド・ベニオフ、D・B・ワイスが製作総指揮を務め、ベネディクト・ウォン(『ドクター・ストレンジ』シリーズ)、エイザ・ゴンザレス(『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』)、リーアム・カニンガム(『ゲーム・オブ・スローンズ』)…といった豪華俳優陣が集結することでも話題となっている。

なお、同作は中国でもドラマ化されており、日本ではU-NEXTHuluWOWOWオンデマンドで配信されている。

海外ドラマ化決定!「マーダーボット・ダイアリー」

「マーダーボット・ダイアリー」はアメリカの作家マーサ・ウェルズによるSFシリーズ。主人公は、かつて大量殺人を犯したとされているものの、その記憶を消去された人型警備ユニットの“弊機”。コミュニケーションが苦手でありつつも、ドラマの視聴が趣味な一面があるなど、ユーモアたっぷり。アンドロイドなのに人間味あふれる“弊機”の魅力にハマること間違いなしだ。

2023年12月に、Apple TV+でドラマシリーズ化されることが発表。全10エピソードからなり、主演をアレクサンダー・スカルスガルドが務めることが明らかとなっている。配信時期は未定。

2017年5月にシリーズ第1作目「All Systems Red」が刊行され、第4作目「Exit Strategy」までが一つのアークとなっている。日本では東京創元社から第1~2作が「マーダーボット・ダイアリー 上」、第3~4作が「マーダーボット・ダイアリー 下」に収録されている。

その後もシリーズは続いており、シリーズの最新作は2023年に刊行された「System Collapse」となる。なお、邦訳版はまだ刊行されていない。

ライアン・ゴズリング主演で映画化「プロジェクト・ヘイル・メアリー」

アメリカのSF作家アンディ・ウィアーによる小説「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。「火星の人」「アルテミス」に次ぐ長編小説の3作目となる。「火星の人」は、『オデッセイ』のタイトルで映画化されたことでも話題になった。

未知の物質によって太陽に異常が発生。主人公は失った記憶を取り戻しながら、一人地球の危機に立ち向かう。

映画化が決まっており、監督は『LEGO ムービー』や『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のフィル・ロード&クリス・ミラーが務める。学校の教師から宇宙飛行士に転身した主人公ライランド・グレイス役は『バービー』のライアン・ゴズリングがキャスティングされている。2024年公開予定。

ルッソ兄弟×ミリー・ボビー・ブラウンで映画化!「エレクトリック・ステイト」

シモン・ストーレンハーグによるグラフィック・ノベル「エレクトリック・ステイト」。10代の少女が、ロボットと共に技術的に荒廃したアメリカ南西部で兄を探す旅に出る。

こちらも映画化が決まっており、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のアンソニー&ジョー・ルッソが監督を務め、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』イレブン役でおなじみのミリー・ボビー・ブラウンが主演する。2024年にNetflixにて配信予定。