『ナイブズ・アウト』監督の新作ドラマ『ポーカー・フェイス』は『刑事コロンボ』をイメージ?

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』や『ブレイキング・バッド』で監督を務め、Netflixの探偵映画『ナイブズ・アウト』シリーズで監督・脚本・製作を務め、アカデミー賞脚本賞にノミネートされたライアン・ジョンソン。

彼がクリエイターを担う新作ドラマ『ポーカー・フェイス』と往年の人気ドラマ『刑事コロンボ』の類似性に言及している。

『刑事コロンボ』などからインスパイア

『ポーカー・フェイス』の主人公は、他人のウソを感じ取る能力を持つチャーリー・ケール。友人の死の真相を追求したことで命を狙われるようになったチャーリーは、追手から逃れるために愛車で全米を逃避行する先々で、一癖も二癖もある人物たちや奇妙な事件に遭遇する──。

『刑事コロンボ』は、鋭い観察力と独自の推理で、次々に難事件を解決していくコロンボ刑事を描くシリーズ。

Cinemareadsのインタビューで、『ポーカー・フェイス』は、『刑事コロンボ』などのドラマ作品からインスパイアされている、とジョンソンが語っている。

「8時間の映画みたいな大規模なドラマ作品ではなくて、子供の頃に見て育った『ロックフォードの事件メモ』『刑事コロンボ』『特攻野郎Aチーム』『タイムマシーンにお願い』『Highway to Heaven(原題)』のような作品を作りたかったんだ。これらの番組に共通しているのは、脚本が非常に優れていることと、カリスマ的な主人公がいること。カリスマ性を持ちながら友達になりたいって思わせてくれるようなキャラクターなんだ」

『ポーカー・フェイス』で主人公チャーリー役を務め、製作総指揮、一部エピソードで監督も兼任したナターシャ・リオンについては、「ナターシャの『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』を見たとき、“この人なら(『刑事コロンボ』で主人公を演じた)ピーター・フォークみたいに、探偵ドラマの主人公を務められる!”と思ったんだ」と語っている。

ゲストの豪華さに注目!

また、ゲストが超豪華な点が、『刑事コロンボ』を彷彿とさせると指摘されたジョンソンは、こう話す。

「それが大きなポイントなんです! キャスティングは興味深かったですね。これは、『刑事コロンボ』にも言えることだけど、A級の大スターを起用することが重要なんじゃなくて、彼らがスクリーンに現れた時に、観客が純粋に喜べるようなスターを起用することが大切なんです」

さらにジョンソンは、「そして、これまでに彼らが演じたことのないような役を与えることが鍵です。でも、それが難しいのは、映画スターを出演させること自体が容易ではないからなんですが。でも、その点はこの作品のユニークな性質に助けられたと思います。彼らが、(例えば)患者7番などを演じる端役出演ではないからです。まさに彼らのエピソードだし、出演してもらえたゲストのことを考えると、今でも驚嘆してしまいます」と続けている。

インタビュアーは、『刑事コロンボ』にゲスト出演したスターとして、『Dr. マーク・スローン』のディック・ヴァン・ダイクや『天国から来たチャンピオン』のジェームス・メイソンなどの名前を挙げており、当時人気を博した俳優らが大挙として登場していた。

対する『ポーカー・フェイス』は、『戦場のピアニスト』でアカデミー賞を受賞したエイドリアン・ブロディ、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』でジョンソンとタッグを組んだジョセフ・ゴードン=レヴィット、『STAR 夢の代償』のベンジャミン・ブラット、『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』のクロエ・セヴィニーをはじめとする錚々たる顔ぶれが揃っている。

第5話には、『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』ハワード役でお馴染みのサイモン・ヘルバークも登場。


『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』や、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』などで知られるナターシャ・リオンがチャーリー役で主演する『ポーカー・フェイス』は、U-NEXTにて独占配信中

(海外ドラマNAVI)

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