『SHOGUN 将軍』シーズン2への更新はなし?

戦国の日本を描いたジェームズ・クラベルの同名小説を下敷きに、真田広之主演で贈る米ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』は、第1話がディズニー傘下ドラマとしてナンバーワンの世界視聴数を叩き出す大ヒットとなったが、クリエイターによると現時点でシーズン2への更新はないようだ。

小説の終わり方が好き

全10話構成となる『将軍』の舞台は、1600年(慶長5年)の日本。覇権をめぐり緊張感が高まっていた戦国時代に、最強の武将でありながらも窮地に追い込まれていた吉井虎永が、日本に漂着した英航海士ジョン・ブラックソーン(のちの按針)の力を借りたことで戦局が変わり始める様が、重厚なトーンでスリリングに描かれる。

『将軍』は、Disney+とディズニー傘下のHuluにて配信開始から6日の再生回数が全世界で900万回に達し、ディズニー・ジェネラル・エンターテインメントの脚本シリーズとしてトップを記録した。本シリーズは好発進を切っただけでなく、批評家からも高い評価を受けているため、本来ならシーズン2への更新が早期に決定してもおかしくない。

しかし、米Colliderの取材に応じた共同クリエイターのレイチェル・コンドウは、『将軍』はリミテッドシリーズだと述べている。

「私たちは、(ドラマ版の)ストーリーで小説の最後まで描き、その文章の最後にピリオドを打ちました。小説の終わり方が好きなんです。それが、自分たちがやりたいと思っていた理由の一つだし、まさにその地点で物語が終わりました」と述べている。

全10話で終了するシリーズについてコンドウは、「工場全体を建設して、車を10台しか生産せずに閉めてしまうみたいで残念です」と例えたが、この番組を製作するために、日本の歴史や文化などについてリサーチした900ページ近くの説明書は、今後もハリウッドで日本の封建時代を描く作品を製作する時に、入門書的に役立ってくれるだろうとも付け加えた。

対して、コンドウと共同でクリエイターを担ったジャスティン・マークスは、「新しいアイデアあがれば、完全にシーズン2への扉と閉ざすつもりはない」と示唆しながらも、『将軍』の製作過程を考慮すると「すぐには実現しないでしょう」とコメントした。

『SHOGUN 将軍』は、Disney+(ディズニープラス)にて毎週火曜日に新エピソードが配信中。最終話は4月23日(火)に配信予定。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『SHOGUN 将軍』ディズニープラスの「スター」で独占配信中©2024 Disney and its related entities Courtesy of FX Networks