人気ドラマ『SUITS/スーツ』のマイク・ロス役でブレイクしたパトリック・J・アダムスが新作ドラマに出演することが分かった。米Deadlineが報じている。
同じ主題だが、コリン・ファース主演版とは別の作品
パトリックが出演するのは、1988年に起きたロッカビー事件ことパンナム機爆破事件をテーマにした『Lockerbie(原題)』。以前、オスカー俳優のコリン・ファース(『英国王のスピーチ』)主演で英Skyと米Peacockが同名の新作リミテッドシリーズを進めているとお伝えしたが、これは主題とタイトルは同じながらも別の作品で、英BBCとNetflixが手掛ける。
1988年の12月、アメリカのデトロイトを最終目的地とするパンアメリカン航空103便は、乗員乗客259名を乗せた状態で経由地の一つであるイギリスのヒースロー空港を離陸しておよそ40分後、スコットランドのロッカビー上空を飛行中に爆発。飛散した残骸によって地上の民家も巻き込まれ、合わせて270名が犠牲となった。
パトリックが出演する作品は、この痛ましい事件の捜査にフォーカスしつつ、残骸によって被害を被った小さな町、そして飛行機の乗客あるいはロッカビーの住民であった愛する人を亡くした家族の喪失感も描くという。
なお、コリン・ファース主演のSky/Peacock版は、この事件で娘のフローラが犠牲となったジム・スワイヤー医師が執筆した本「The Lockerbie Bombing: A Father’s Search for Justice(原題)」を元にしている。そちらは事件以来、真実と正義を求めて声をあげ続けて遺族を代表する存在になったスワイヤー医師とその妻が正義を追い求める姿にフォーカスするようなので、パトリックが出演するBBC/Netflix版はもう少し包括的な視点となるのかもしれない。
パトリックが演じる役柄は明かされていないが、『セックス・エデュケーション』のコナー・スウィンデルズとともにメインキャストを務めるという。彼らのほかには、メリット・ウェヴァー(『ナース・ジャッキー』)、ピーター・ミュラン(『オザークへようこそ』)、トニー・カラン(『DEFIANCE/ディファイアンス』)、フィリス・ローガン(『ダウントン・アビー』)、エディ・マーサン(『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』)、ローレン・ライル(『アウトランダー』)、パーカー・ソーヤーズ(『World on Fire』)、ジェームズ・ハークネス(『ザ・イングリッシュ・ゲーム』)、カリッド・ライト(『原潜ヴィジル 水面下の陰謀』)、アマンダ・ドリュー(『ギャング・オブ・ロンドン』)なども出演する。
『セルフリッジ 英国百貨店』『私立探偵ストライク』など数々の英国ドラマでメガホンを取ってきたマイケル・キーラーが監督を務める。撮影はすでにスコットランドで始まっており、今後はマルタ、トロントでも行われるという。
パトリックは『SUITS』終了後、実在の宇宙飛行士ジョン・グレンに扮した『マーキュリー・セブン』、フランスのドラマをカナダでリメイクした『Plan B(原題)』という2本のドラマに出演していたが、いずれもリミテッドシリーズだったりアンソロジーシリーズだったりで1シーズンのみの出演に終わっている。
コリン主演版ともども、日本に上陸してくれることを期待したい。『SUITS/スーツ』全9シーズンはHulu、Netflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline
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Photo:『SUITS/スーツ』© 2011 USA Network Media, LLC.