元祖『ジ・オフィス』ユウェン・マッキントッシュが50歳で死去。“上司”が追悼

無神経な上司に苦労する社内の人々の日常をドキュメンタリータッチで描き、様々な国でリメイクされるほど人気を博したコメディドラマ『ジ・オフィス』。その元祖である英BBC版でキース・ビショップを演じたユウェン・マッキントッシュが亡くなった。BBCなど複数のメディアが伝えている。

どんどん出番が増えていった愛されキャラ

俳優でありコメディアンでもあったユウェンは、キース役として2001年から始まったシリーズに出演し、2003年に放送されたクリスマス特番にも参加していた。死因は明らかにされていないが、所属していたマネージメント会社によれば、安らかに息を引き取ったという。

キースをはじめとした部下たちを苦労させた上司デヴィッド・ブレント役のリッキー・ジャーヴェイスは、「とても悲しいニュース。“ビッグ・キース”として多くの人に知られていた、すごく面白くて愛らしいユウェン・マッキントッシュが亡くなってしまった。唯一無二の存在だった。どうか安らかに」と、『ジ・オフィス』のキースの画像を添えてX(旧Twitter)に投稿。

『ジ・オフィス』で主演のほか、脚本や監督も担当していたリッキーは、その後にNetflixのコメディドラマ『After Life/アフター・ライフ』で再びユウェンと共演していた。

『ジ・オフィス』でリッキーとともに脚本を執筆していたスティーヴン・マーチャントは、ユウェン自身があまりにも面白かったため、「登場シーンをどんどん増やすようになり、その結果、キースが人気のキャラクターになった」と説明。ユウェンは間と言い方が絶妙なので、「リッキー・ジャーヴェイスや(ジャーヴェイス役の)マーティン・フリーマンがいても、彼が場をさらうこともあった」と振り返っている。

ユウェン自身はかつて同作について回想した際、マーティンとの初共演シーンに苦労したと明かしていた。「マーティンと初めて共演したシーンで、僕はスコッチエッグを食べていたんだ。そのシーンを撮り終えるまでにかなりの時間を要することになったから、その間にすごくたくさんのスコッチエッグを食べることになった。別にそうしろと言われたわけじゃなかったのにね。おかげでスコッチエッグがなくなってしまったから、スタッフが慌てて追加分を買いに行っていたよ」

キャリア初期に『ジ・オフィス』に出演したユウェンはその後、犯罪捜査ドラマ『アッシュ&スクリブス ~ロンドン邸宅街の殺人~』やコメディドラマ『リトル・ブリテン』、ホラー映画『ザ・シェフ 悪魔のレシピ』、コリン・ファレル主演映画『ロブスター』などに出演していた。

ユウェンやリッキーが出演した『ジ・オフィス』は、アメリカ、フランス、ドイツ、イスラエル、ブラジル、インドでリメイク。現在は、オーストラリアで上司を男性から女性へ変えたバージョンが進められている

元祖『ジ・オフィス』シーズン1~2、クリスマス特番はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:英BBC

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