Prime Videoにて独占配信中のオリジナルシリーズ『ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~』。このドラマは、イギリスの人気小説家リー・チャイルドの同名小説シリーズを基にしており、小説は現時点で28冊出版されている。
ドラマ版は、元アメリカ陸軍憲兵隊特別捜査官で、現在は荷物も持たずに全米中を放浪しているジャック・リーチャー(アラン・リッチソン)が、鋭い洞察力と屈強な巨躯を武器に事件を解決していく姿をアクション満載で表現。シーズン1は小説の第1作「キリング・フロアー(Killing Floor)」、シーズン2は第11作「消えた戦友(Bad Luck and Trouble)」をベースにしており、シーズン3では第7作「宿敵(Persuader)」を脚色することが明らかになっている。
ここでは、ドラマで初めて「ジャック・リーチャー」に触れた人におすすめしたい原作小説ベスト10をご紹介。ドラマにハマって小説にも興味が湧いた人は、まずはこの10冊から手にとってみて。(米Colliderより)
「ジャック・リーチャー」シリーズ原作本トップ10
- 「キリング・フロアー(Killing Floor)」第1作
- 「アウトロー(One Shot)」第9作
- 「Worth Dying For」第15作
- 「葬られた勲章(Gone Tomorrow)」第13作
- 「61時間(61 Hours)」第14作
- 「Without Fail」第6作
- 「前夜(The Enemy)」第8作
- 「Make Me」第20作
- 「反撃(Die Trying)」第2作
- 「警鐘(Tripwire)」第3作
第3位「Worth Dying For」
第3位は、2010年に出版された第15作「Worth Dying For」。ジャック・リーチャーの小説の基本的な前提は、アメリカの西部劇と似ている点がある。有能な男が馴染みのない町を放浪し、トラブルを嗅ぎつけ、最後には悪党を一網打尽にするのだ。特に、この「Worth Dying For」では西部劇の要素が色濃く出ており、これまでのリーチャーはなるべくトラブルに巻き込まれないようにしていたが、この回では自らトラブルに関わっていく。
リーチャーはネブラスカの人里離れたバーで、酔っ払った医師が患者からの呼び出しを無視する状況を立ち聞く。その男はセス・ダンカンという名前で、妻に手をあげるような人物だった。それを知ったリーチャーはダンカンに心(と拳)をぶつけ、群を牛耳るダンカン一族との争いに巻き込まれる。
第2位「アウトロー(One Shot)」
第2位は、2005年に出版された第9作「アウトロー」。2012年には監督・脚本クリストファー・マッカリー&製作・主演トム・クルーズのタッグで「ジャック・リーチャー」シリーズとしては初めて映画化された。
平和なダウンタウンでライフル狙撃による無差別殺人が起きる。放たれたのは6発の銃弾で、亡くなったのは5人。1発のミスショットが証拠となり、ジェームズ・バーという元アメリカ陸軍の腕利きスナイパーが逮捕されるが、彼は容疑を否認し、「ジャック・リーチャーを呼べ」と要求するのだった――。
第1位「キリング・フロアー」
見事第1位に選ばれたのは、1997年出版の第1作「キリング・フロアー」で、ドラマシリーズのシーズン1の元になった小説でもある。チャイルドは、ここからジャック・リーチャーのアクション・ミステリーをより洗練されたものに仕上げていくわけだが、このデビュー作はチャイルドがこのジャンルに新鮮なアプローチをもたらしたという点でも見逃すことはできない。
13年に及んだ軍務を終え、退役して半年。アメリカを放浪していたリーチャーは、ブルース界のレジェンドギタリストであるブラインド・ブレイクに縁のある町と聞いて、ジョージア州マーグレイブを訪れる。しかし、そこで彼は身に覚えのない殺人の罪を着せられ、留置場に送られてしまう。これをきっかけに、リーチャーは田舎町に蔓延る陰謀の数々を暴いていくことになるが――。
Photo:公式Instagram(@jackreacherbooks)より