エミー賞席巻『BEEF』シーズン2の可能性は?クリエイターが語る

第75回エミー賞でリミテッドシリーズの作品賞を含む計8部門に輝いたNetflixの人気ドラマ『BEEF/ビーフ~逆上~』。シーズン2の可能性についてクリエイターが言及している。米Varietyが伝えた。

Netflix次第?

エミー賞作品賞のほか、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞など主要部門を独占した『BEEF』。本作のクリエイターを務めたソニー・リー(別名イ・ソンジン)は、エミー賞の舞台裏でシーズン2について記者団にこう語った。

「たくさんの道があるような気がします。完全にクローズド・エンディングで完結しているから、リミテッドシリーズのままでもいいですし。でも、もしNetflixが続けたいと思えば、アンソロジーにすることもできる。いろいろなことが考えられます。アルゴリズム次第です。私たちは皆、報告を待っているんです」

エミー賞授賞式前のレッドカーペットで、本作の主演を務めたスティーヴン・ユァンはVarietyに、シーズン2について「全く分からない。すべての面でソニーに従うよ」と語った。

過去には、リミテッド・シリーズとして製作されたにもかかわらず人気・評価が高く、続編が作られたケースもある。例えば、HBOの『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』だ。2021年にリミテッド・シリーズとしてエミー賞10部門を受賞するなど高く評価されたことを受けて、HBOは舞台・キャストを一新してシーズン2を製作。そのシーズン2は、今年度のエミー賞ではドラマ部門に移動し、5部門を受賞した。そしてまもなくシーズン3の撮影が開始される。

リーは、エミー賞の受賞スピーチで「番組を見て、自分自身の個人的な葛藤について手を差し伸べてくれた人々に感謝します。この番組で描かれた自殺願望の多くは、私やここにいる何人かの人々が長年苦しんできたことに基づいています」と語った。

昨年11月には、リーが、Netflixと複数年にわたる包括的な契約を結んだことが発表されている。これは、映画とテレビの両プロジェクトをカバーするものである。果たして、『BEEF』が更新されるのか、または新たなプロジェクトが企画されるのか、その両方か。続報が入り次第お伝えする。(海外ドラマNAVI)

Photo:©Netflix