2002年より、10シーズンにわたって放送された人気犯罪捜査ドラマ『CSI:マイアミ』に登場した最もユニークな連続殺人犯を、米Colliderが選出しているので紹介したい。
“殺人遺伝子”を描いたエピソード
『CSI:マイアミ』は、捜査チームが最新法医学の技術を駆使して難事件を解決していていくシリーズ。シーズン5フィナーレの第24話「Yのメッセージ(Born to Kill)」では、かつて“殺人遺伝子”と呼ばれ、Y染色体が1本多い「XYY」の組み合わせを持つ男性の事件が中心に描かれた。
このエピソードでは、体に「Y」とナイフで刻まれた女性の死体が続けて発見され、手がかりを追った捜査チームにより、容疑者としてルーカス・ウェイドという男の存在が浮かび上がった。CSIチームはルーカスの妹リンジーに話を聞き、ルーカスの子ども時代が辛いものだったことを知る。
ルーカスの両親は、息子が「XYY」の遺伝子を持っていることを知り、“出来損ない”の烙印を押したという。ルーカスとリンジーにはもう一人妹がいたが、その妹は階段から転落して命を落としていた。それは事故だったが、何が起きたか両親に問い詰められたリンジーが兄を責めたことで、両親は殺人遺伝子を持つ息子のせいだと信じてしまう。罪はないのに殺人者扱いされたルーカスは、両親から愛情をかけてもらえないどころか虐待も受け、そんな酷い過去により彼は殺人者への道を歩むことになる。
1960~70年代にかけて、研究者らが精神病院や刑務所に収容されている攻撃的な男性の染色体異常を研究し始め、「XYY」遺伝子を持つ男性は、「XY」遺伝子の男性よりも犯罪に走る傾向が強いと発表。その時代では、一般的に医師は「XYY」遺伝子を持つ男子の両親にその事実を告げ、「将来的に犯罪を犯す可能性が高い」と警告していたそうだ。親に不信感や疑念を抱かれた子どもへの影響は計り知れないだろう。
同エピソードで、CSIチームの何人かは「XYY遺伝子が犯罪行為に関係している」と発言していたが、カリー・デュケイン捜査官(エミリー・プロクター)は、「XYY遺伝子を持って生まれた男性が、犯罪に走る確率が高いと示す科学的証拠はない」と説明していた。実際に、研究結果の誤りが明らかにされているが、現在も「XYY」遺伝子に関する先入観は都市伝説的に根強く残っている。
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