ダニエル・ラドクリフ、あのハリポタ映画は「絶対に見直したくない」

J・K・ローリングによる世界的なベストセラー小説を映画化した『ハリー・ポッター』シリーズに主演したダニエル・ラドクリフが、本シリーズにおける特定の映画を「絶対に見直したくない」理由を明かしている。

ダニエル・ラドクリフは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』が「大嫌い」!?

2014年にPlayboyのインタビューで語ったところによると、ダニエルはシリーズ第6作『ハリー・ポッターと謎のプリンス』が「大嫌い」なのだという。「自分の演技が一本調子で独りよがり。自分がやろうとしていたことが伝わっていないのが分かるから」だと述べたダニエルは、「6作目までの全ての映画では、自分の演技が大きく進歩しているのが分かります。だけど6作目で進歩が止まったか、あるいは後退したのかもしれません」と回顧している。

さらにダニエルは、6作目ではハリーの心情を伝える努力が足りなかったと感じているとも語った。「ハリーは戦争でトラウマを負った兵士のようなもので、その結果として心を閉ざしてしまうと考えていました。それは悪い解釈ではなかったけど、2時間半も観ていて最高に面白い演技ではないですからね」と述べていたが、6作目が嫌いな理由は他にもあるようだ。

2012年のインタビューでダニエルは、6作目に入った頃に名声のプレッシャーに対処するため、毎日飲み歩くようになったと明かしていた。撮影中に飲酒はしなかったものの酔ったままセットへ行っていたことを認めており、自分の演技に対して過度の甘えがあったとし、「自分が消えてしまったシーンを数多く挙げることが出来るし、目の奥が死んでいた」と振り返っている。

2010年から禁酒を続けているダニエルは、逆にシリーズで一番好きな作品として第5作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を挙げている。さらに成長して、葛藤を抱えたハリーが魔法省と戦う第5作は、ダニエルにとって青春時代のキャリアにおけるハイライトだったそう。

「進歩が見えるから、僕の最高の映画は第5作ですね」と明言。また、シリウス・ブラック役のゲイリー・オールドマンや、リーマス・ルーピン役のデヴィッド・シューリスといったベテラン俳優と共演することで、自分のベストな部分が引き出されたとも分析していた。

なお、『ハリー・ポッター』シリーズの終了後、ダニエルはハリー役のイメージを払拭することに成功し、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』や『ザ・ロストシティ』では悪役に挑み、実話を基にした『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡』やアクション映画『ガンズ・アキンボ』など様々なジャンル作品に出演し、演技の幅を広げている。

『ハリー・ポッターと賢者の石』は、本日1月12日(金)に日本テレビ・金曜ロードショーで21:00より放送予定。

記事の参照元

(海外ドラマNAVI)

Photo:James Warren/Famous