『ハウス・オブ・カード』あの大統領が復活!「今のNetflixがあるのは私のおかげ」

Netflixの人気ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』でシリーズ途中まで大統領フランク・アンダーウッドを演じていたケヴィン・スペイシー。彼が数年ぶりに同役を再演した。米Deadlineが伝えている。

3年ぶりに復活したクリスマスメッセージ

1990年の英国ドラマ『野望の階段』をもとに、デヴィッド・フィンチャーが製作総指揮を手掛け、オスカー俳優のケヴィンが主演した同作はNetflixで2013年に配信開始となるや否や大ヒット。中毒性の高いドラマだとして、イッキ見(binge-watch)の文化ももたらした。そんなNetflixの初期の代表作に主演していたケヴィンだが、複数の相手に性的行為を強要した罪で逮捕されると、2017年に配信されたシーズン5をもって解雇に。最終となるシーズン6は彼不在で制作された。

アンダーウッド大統領として人気を博したケヴィンは、2018年から2020年にかけて大統領が毎年行う国民に向けたクリスマスメッセージを模したものを発表していた。その後しばらく休止していたが、今年7月に裁判の末に無罪が下ったことでクリスマスメッセージが復活。かつてFOXニュースの看板キャスターを務め、今は政治コメンテーターとして活躍するタッカー・カールソンの取材に応じるという形でフランクとしてカムバックを果たした。

クリスマスイブに公開された、およそ7分間のこの動画は、大統領選に出馬する可能性があるフランクにカールソンが質問するという設定。「この国ではあまりにも多くの矛盾と混乱に陥っている」と述べるフランク/ケヴィンは、「私のホワイトハウスであればウサギの耳を付けた人間がホールをうろつくなんてことは起きないだろう」と話し始める。

どのようにしてここまでたどり着いたのかという質問に「恐怖だよ」と応えるフランク/ケヴィン。続けてNetflixが自分を排除したことを非難し、Netflixが今の地位を築けたのは同プラットフォーム初のオリジナル脚本シリーズである『ハウス・オブ・カード』の大成功のおかげだと主張した。「今となっては間違いと証明された容疑で私をおおっぴらに切ったのは変だね。Netflixは私のおかげで今があるんだ。私は彼らを地図に載せてあげたのに、彼らは私を地面に埋めようとした」

今回、思いがけぬ形でフランクを再び見ることになった世界中のファンは驚きつつも楽しんだようで、動画のコメント欄には「超面白い! タッカーとケヴィン、笑わせてくれてありがとう」「次に何が起こるのか楽しみ」「これは僕たちが求めていたと気がつかなかったけど、必要だったクロスオーバーだね」といった声が寄せられている。

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』全6シーズンはNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

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