『スーパーナチュラル』サムとディーン兄弟の“相棒”についてクリエイターが語る

大人気ダークファンタジーシリーズ『スーパーナチュラル』でサムとディーン兄弟の相棒の“あれ”についてクリエイターが話したとColliderが伝えている。

サムとディーン兄弟の“相棒”

2005年から2020年にかけて15シーズンに渡って親しまれた『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』。ジャレッド・パダレッキとジェンセン・アクレス演じるサムとディーンのウィンチェスター兄弟に加えて、作品に欠かせないのが“ベイビー”と呼ばれた1967年式シボレー・インパラだ。しかし作品を象徴する名物はインパラではなかった可能性があったという。

最初にクリエイターのエリック・クリプキが番組の売り込みをした時、サムとディーンが「車で町に出て、悪者と戦い、女の子にキスして、また夕日の中へ向かっていく」というアメリカ西部劇の現代版のようなものを意識していたそう。そこで重要になる車について、クリプキは、究極のタフガイな乗り物である60年代のフォード・マスタングを思い描いていたそう。

しかしマスタングの夢はすぐに打ち砕かれることに。隣人の車愛好家にアイデアを提案するとマスタングは弱虫のためのものであると言われてしまったのだ。気分を害したクリプキが代わりに何がいいのか聞くと、隣人はトランクに遺体を積めるという理由で1967年型シボレー・インパラと即答。その後、すぐに調べて威圧的な魅力の虜になったクリプキは、シボレー・インパラを採用することに。クリプキが「信号で隣に止まったら、こっそり手を伸ばしてドアをロックしてしまうような車」と呼ぶシボレー・インパラは海外ドラマ史に残る名車になった。

パイロット版で登場するやいなや作品に欠かせない存在になったインパラ。その後もたびたびスポットライトを浴びてきた。シーズン5のフィナーレでは、ベイビーがどのようにして誕生し、二人の手元に辿り着くことになったのかその歴史が明らかに。ウィンチェスター家との長い歴史を感じさせるインパラはファンにとっても特別なものだ。しかしとりわけジェンセンは強い思い入れを抱いていて、2020年に幕を下ろした後も、特別にインパラを引き継いでいる。

もしマスタングだったら、雰囲気はまったく違うものになっていたかもしれない。(海外ドラマNAVI)

Photo:『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』(C)Warner Bros. Entertainment, Inc.