『クリミナル・マインド』マンディ・パティンキンが新作ドラマで“名探偵ポワロ”に!?

『クリミナル・マインド FBI行動分析課』のジェーソン・ギデオン役や『HOMELAND』のソール・ベレンソン役でおなじみのマンディ・パティンキンが新たに主演する犯罪推理ドラマ『Death and Other Details(原題)』は、人気小説シリーズの探偵たちから大きな影響を受けたようだ。

ポワロ、ホームズらにインスパイアされた「世界で最も偉大な探偵」

米Entertainment Weeklyによると、現代を舞台にした『Death and Other Details』でマンディが演じるのは、 “かつて世界で最も偉大な探偵"で名声も財産も失ってしまったルーファス・コーテスワース。地中海を航海中の豪華客船で殺人事件が起き、ルーファスの知り合いでコソ泥のイモジーン・スコットが第一容疑者にされてしまう。イモジーンは何とかして窮地から抜け出すために、これまで疎ましく思っていたルーファスとコンビを組まざるを得なくなる──。

本作で脚本・製作総指揮を担うマイク・ワイスとハイディ・コール・マクアダムスが、Entertainment Weeklyの取材に応じ、英国出身の人気作家アガサ・クリスティーの小説から影響を受けたと明かしている。「私たちはアガサ・クリスティーの小説が大好きで、彼女が書いた作品はすべて読みました。彼女の小説の雰囲気を捉え、そのスタイルを現代の世界に取り込みたいと考えたんです。つまり印象に残る場所や衣装──、衣装は非常にスタイリッシュなデザイナーのマンディ・ラインが監修し、キャサリン・ヘプバーンとグレース・ケリーからインスピレーションを得ました」と説明した。

また製作陣は、ライアン・ジョンソン監督によるNetflixの殺人ミステリー映画『ナイブズ・アウト』シリーズと比べながら新作の特徴についても触れている。「この番組は現代を舞台にしていますが、ストーリーは黄金時代の探偵小説に負うところがあります。『ナイブズ・アウト』は1970年代の探偵小説にインスパイアされているようですが、私たちはもう少し古典的なものを目指していました」と続けた。

その“古典的なもの”とは、クリスティー作品の名探偵として知られるエルキュール・ポワロや、アーサー・コナン・ドイルが生んだシャーロック・ホームズ、サム・スペード(ダシール・ハメットの長編小説「マルタの鷹」の主人公)、フィリップ・マーロウ(レイモンド・チャンドラーによる小説シリーズの主人公)といった世界的に知られる架空の探偵たちにインスパイアされたキャラクター、ルーファスに顕著に表れているという。

ワイスとマクアダムスは、「ルーファスは驚くべき才能の持ち主です。その点で彼はポワロやホームズをはじめとした過去の名探偵たちと何ら変わりません。ですが事情が変わり、視聴者がルーファスを初めて目にする時、彼は名声も財産も失った後の世界で生き残るために四苦八苦しているのです」と述べ、ポワロやホームズとの違いを説明した。

マンディが落ちぶれた探偵を演じる全10話の『Death and Other Details』は、米Huluにて2024年1月16日(火)より配信スタート。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly