『スター・トレック』ザカリー・クイント、ストライキで脅迫に屈しないよう組合会長を鼓舞

始まってからもうすぐ4ヵ月が経過しようとしている全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキ。映画『スター・トレック』シリーズや人気ドラマ『HEROES/ヒーローズ』で知られるザカリー・クイントが、SAG-AFTRAの会長フラン・ドレシャー宛に送ったメールをInstagramで公開し、たとえストライキが長引くことになろうとも、圧力に屈して全米映画テレビ制作者協会(AMPTP)の現時点での“最後の最良にして最終”提案を受け入れないよう意見したことを明かした。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。

圧力に屈しないで!と呼びかけ、ピケにも参加

「フラン、まずは僕があなたをとても尊敬していて、組合員みんなのために際限なく尽力してくれていることに心から感謝していることを伝えさせてほしい」と書き始めたザカリー。このInstagramが公開されたのは、ストライキ開始115日目にあたる11月5日のこと。前日の11月4日にAMPTPは最終提案を発表し、SAG-AFTRAはその提案を検討していた。この投稿後、SAG-AFTRAはさらに時間が必要だと述べている。

「みんなが苦しい状況に置かれているのは明らかだ。AMPTPはそうした疲労感を利用し、業界全体(特にエージェンシーやスタジオ)からの圧力を利用して、僕らの決意をくじこうとしているし、あなたや素晴らしい交渉委員会の人々がAMPTPの提示をどんなものだろうと受け入れ、感謝を言うように仕向けようとしている。“最後の最良にして最終”という言葉を使うという彼らの決断は、彼らが公平にではなく、脅迫に頼ってストライキを終わらせようとしていることを示している。しかし、僕ら会員にとってそれは勝利する方法ではない」

「もし彼らの提案が僕ら会員にとって公平でふさわしいという信念を満たすように思えないのなら、組合員みんなが君とともに戦う用意ができているということを知ってほしい。ピケをするし、行進もするし、得るに値するすべてのものを勝ち取るまで君のそばで力強く支えるよ。ゴールを目前にしてつまずくためにここまで来たわけじゃない。君はそのことを痛感しているだろうし、彼らが公平だというものではなく、本当に公平なものを差し出してほしいと望んでいると思う。君は素晴らしいリーダーだし、自分の能力とこの闘いでどれだけのものが得られるかを判断できる賢さに自信を持つべき。引き下がらないで!! 僕らがついてる!! SAG-AFTRAはどこまでも強くなれる!!!!」

11月6日には、メールでの言葉通りニューヨークのピケに参加するザカリーの姿が目撃されている

一方、スタジオ側もストライキの早期終了を目指して、AIに関しての話し合いを本格化。AIは、ここ10日間で最も話し合われている議題だったが、ハリウッドの主要な大手スタジオは契約合意に近づく過程で、人工知能に関する表現を調整することに同意したという。7日にSAG-AFTRA は10時間の会合を終え、翌8日も協議を続けると組合員に通告。「私たちが仕事を果たすまで、長いこと我慢し、応援してくださるみなさんに感謝します」と述べ、審議が終わりに近づいていることを示唆した。

(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety

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