『フレンズ』マシュー・ペリーの親友ジョン・ステイモス、サルマ・ハエックらも思い出を語る

大人気ドラマ『フレンズ』のチャンドラー役で知られるマシュー・ペリーの訃報を受けて、かつての共演者や友人からの追悼メッセージが絶えないが、同時期に活躍していた『フルハウス』のスターらも故人との思い出を語っている。

『フレンズ』やマシュー「最高の映画」で共演

10月28日(土)にロサンゼルスにある自宅のプールで溺れている姿で発見され、死亡が確認されたマシュー(享年54)。彼に向けた追悼コメントを、人気ドラマ『フルハウス』のジョン・ステイモスがInstagramに投稿した。「マシューと僕は『フレンズ』が始まるずっと前から仲が良かった。だから(『フレンズ』に)チャンドラーとモニカのための精子提供者候補ザックとしてゲスト出演した時、たくさんの時間を一緒に過ごしたんだ」と回想するジョン。話している通り、『フレンズ』シーズン9第22話「求む!精子提供者」でチャンドラーとモニカが探す精子提供者の候補でチャンドラーの同僚として出演した彼は、その時にマシューがいかに思いやりある行動を見せてくれたかを振り返っている。

「出番に向けて舞台裏に立っていると、マット(マシュー)が“(収録を見学している)観客が君を見たら大興奮するだろうね。歓声を浴びる準備しときなよ”って囁いてきた」と回想するジョンだが、実際には期待したような盛り上がりは得られずに恥ずかしい思いをしたそう。「出番が終わって楽屋に戻り芸能界を辞めようかと考え始めたら、マットがスタジオの観客に向かって歩いていって、“皆さん、ジョン・ステイモスに拍手を! おそらく最初は彼だと気がつかなかったんですよね。実物の方がもっとカッコイイものだから!”と言ったんだ。僕はそのことを絶対に忘れないし、世界も君のことを絶対に忘れないだろう」と、亡き友人へ言葉を贈った。その投稿にはジョンがザックとして登場した時の動画が添えられている。

『フレンズ』シーズン7終盤で、チャンドラーの父でトランスジェンダーのヘレナ・ハンドバスケットを演じたキャスリーン・ターナーも声明を発表。自分の舞台を見に来てもらったりと、同作で共演後も交流のあったマシューと最後に会ったのはおよそ10年前のイベントだというキャスリーンは「彼のことが好きだったわ。優れたユーモアのセンスと素敵な心を持ち主だった。彼は自分以外の人を好きになれる人で、それは俳優にとってはものすごく大切な特性。(彼が)まだ若かったことを考えると非常に悲しいし、もっとうまくコントロールできれば良かったのに」などとコメント。社会現象を巻き起こした大人気ドラマで世界的な知名度を得たマシューのプレッシャーは計り知れなかっただろうと同情を寄せた。

『フレンズ』クリエイターのマルタ・カウフマンとデヴィッド・クレーンは、マシューが亡くなる2週間前に話したそうで、TV番組の取材で次のように述べている。「最後に話した時の彼は幸せで元気だった。何かに押しつぶされているようには感じなかった。いい状態のように思えたから、こんなことになるなんて信じられない」

1996年のロマコメ映画『愛さずにはいられない』でマシューと共演したサルマ・ハエックは、「2日前、マシュー・ペリーがもうこの世にいないというショッキングなニュースで目を覚ました。深い悲しみに対処するのに数日必要だった」とInstagramに投稿。「誰かと夢を共有し、それに向かって一緒に努力すると特別な絆が生まれるもの。去年マシューがInstagramのストーリーズで、『愛さずにはいられない』をいかに気に入っていて、おそらく彼にとって最高の映画だと考えているとシェアしてくれた時、とても感動したの。何年もの間、彼と私は懐かしさと感謝の気持ちをもって人生の有意義な時間を思い出してきた。友よ、あまりにも早すぎるお別れだわ。でもあなたのユーモア、粘り強さ、素敵な心を私は大切にし続ける」と、撮影当時のオフショットやマシューの前述の投稿などをシェアしつつ別れを告げた。

『フレンズ』にフィービーの彼氏デヴィッド役で何度か出演したハンク・アザリアも、マシューと親しくしていた一人。Instagramにアップした動画の中で彼との思い出を語り、アルコール依存の悩みを持つ人々が集まる集会に参加できたのも彼のおかげだと明かした。「初めて1年間断酒できた年に、一緒に集会に参加した。彼は思いやりがあって寛大で賢い人で、僕が断酒するのを親身になって助けてくれた。マシューはロサンゼルスでできた最初の友達。同地に引っ越してきた時の僕は21歳で、彼は16歳だった。僕たちは本当にいい友達になって、むしろ兄弟のように長年過ごしてきた。たくさん飲んで、たくさん笑って、キャリア初期に互いに支え合ってた」と語った。マシュー自身がアルコールやドラッグの依存症に苦しむ姿も見てきたハンクは、彼との日々を思い返しながら「彼のことが本当に大好きだった」とその死を惜しんでいる。

(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly①米People米Entertainment Weekly②米Deadline①米Deadline②