『ザ・クラウン』クリエイター、エリザベス女王の死を受けてエンディングを変更

ファイナルとなるシーズン6の配信開始が間近に迫ったNetflixの人気ドラマ『ザ・クラウン』でクリエイターを務めるピーター・モーガンが、英女王エリザベス2世の死により、「シリーズの結末に対するビジョンが変わった」と語っている。

死を描く方法を見つけた

米Varietyのインタビューでモーガンは、2022年9月8日にエリザベス女王が96歳で亡くなった時、最終話の脚本をほとんど書き終えていたと明かした。そのバージョンは女王が存命した状態で幕が閉じたが、書き変えられた脚本では女王の死が取り上げられているという。

モーガンは、「誰もが葬儀を経験して深い感情を抱いたはずなので、(最初の脚本で)女王は亡くなっていなかったのですが、キャラクターの死を描く方法を見つけなければなりませんでした」と説明。また、シーズン6の物語は2005年に終了するとも明かし、「それはジャーナリズム的ではなく、歴史的な物語にするための(年数の)切り捨てでした。現在から約20年前に物語を止めたことで、威厳あるものになったと思います」とも付け加えた。

Netflixでチーフ・コンテンツ・オフィサーを務めるベラ・パジャリアは、「ファンはファイナルシーズンに失望することはないでしょう」と太鼓判を押している。「ピーターは、これら全てのストーリーを織り交ぜながら、力強く感動的な結末を残すという素晴らしい仕事をしてくれました。視聴者に、女王の全治世を称える気持ちを与えてくれるでしょう」と絶賛し、最終章の出来栄えに自信を見せた。

ファイナルシーズンの全4話となるパート1は、「ダイアナ妃とドディ・アルファイドのロマンスが始まり、運命的な車の旅が悲劇を迎えるまでを描く」と紹介されている。

シーズン6のキャストは、エリザベス女王役でイメルダ・スタウントン、フィリップ殿下役でジョナサン・プライス、マーガレット王女役でレスリー・マンヴィル、チャールズ皇太子役でドミニク・ウェスト、アン王女役でクラウディア・ハリソン、カミラ・パーカー・ボウルズ役でオリヴィア・ウィリアムズ、トニー・ブレア役でバーティ・カーベル、ドディ・アルファイド役でハリド・アブダラ、モハメド・アル・ファイド役でサリーム・ダウが出演する。

『ザ・クラウン』パート1は11月16日(木)、パート2は12月14日(木)にNetflixにて配信開始。(海外ドラマNAVI)

Photo:Des Willie/Netflix