『シカゴ・メッド』ブライアン・ティー、スケープゴートにされた日系人の実話をドラマ化

大人気ドラマ『シカゴ・メッド』のイーサン・チョイ役で知られるブライアン・ティーが、スケープゴートをテーマにしたアンソロジーシリーズの製作に乗り出しており、その記念すべきファーストシーズンでは日系人の実話を題材にするという。米Deadlineが伝えた。

自身のルーツでもある日本をテーマに

放送・配信先は未定だが、『The Scapegoat(原題)』というアンソロジーシリーズを手掛けるブライアン。その幕開けとなるシーズン1は『Tokyo Rose(原題)』と題し、マイク・ウィーダールが2020年に発表した書籍「Iva, The True Story of Tokyo Rose(原題)」をもとに、第二次世界大戦中にプロパガンダ放送を行ったアナウンサー、“東京ローズ”として反逆罪で刑務所送りにされたアイバ・戸栗の物語を描く。彼女の裁判は偏見と陰謀に満ちたものだったと考えられている。

戦時中に強制収容所へ送り込まれた祖父母を持つブライアンだが、「『Tokyo Rose』は、この国の憎しみに満ちた側面を耐えて生き延び、アメリカが理想とする希望に満ちた象徴になった人々を主人公にした現代的物語を描く『The Scapegoat』で語られる、多くの普遍的な物語の最初のものに過ぎない」と述べ、特別思い入れが強いわけではないことを示唆している。

そんなブライアンは、「原爆の父」と呼ばれる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーを主人公にした映画『Oppenheimer(原題)』が米国で興行的に大成功を収めたのは、「歴史の複雑な道徳構造を試す物語に対する観客の欲求」を示していると指摘。『The Scapegoat』は、そうした秘められた歴史を知りたがっている視聴者向きの作品になると考えているようだ。

『Tokyo Rose』は、全米脚本家組合(WGA)のアジア系アメリカ人脚本家委員会の副委員長を務めるトレイシー・ヘルドとともに『グッド・ワイフ』のバリー・M・シュコルニックが脚本を担当。シュコルニックはショーランナーも務める。

本企画は日系アメリカ人市民同盟(JACL)の支援を得ながら進められているそう。JACLはアジア系アメリカ人の公民権と人権を保護するために長年尽力してきた全国規模の組織で、「新型コロナウイルスの感染拡大以来、米国でアジア系アメリカ人へのヘイトクライムが連日続いている今、第二次世界大戦中の我が国の負の遺産と、日系アメリカ人が忠実な国民でありながらどのように犠牲となったかを熟考する時期が来ている。アイバの物語は、国家とその強力な機関が偏見の炎によって盲目になった時に起こり得る不当な仕打ちについての警告的な物語だ」と声明を出した。

家族との時間を確保するため、そして俳優のみならず監督やプロデューサーとしての活動の幅を広げる機会を得るため、8シーズンにわたり在籍していた『シカゴ・メッド』から2022年に離れたブライアン。離脱後にプロデューサーとして関わる最初の企画である『The Scapegoat』がどのような作品に仕上がるのか、今から楽しみだ。

『シカゴ・メッド』シーズン1~7はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

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Photo:『シカゴ・メッド』© 2019 NBCUniversal Media, LLC