Netflixで独占配信中の実写ドラマ『ONE PIECE』。すでにシーズン2への更新が決まっているが、気になる新キャラクターを演じるキャストについてクリエイターが語った。米Deadlineが報じている。
『ONE PIECE』シーズン2について
作品に恩がある
大ヒットとなったシリーズ脚本家/ショーランナーのマット・オーウェンズは、本作製作のきっかけとシーズン2に関するインタビューで以下のように語った。
「私は昔からアニメファンだった。『ドラゴン・ボールZ』『ナルト』『セーラー・ムーン』など色々見ていたが、『ワンピース』は、英語吹き替えを担当した会社がひどい仕事をしていたことで有名だったから、多くの人に敬遠された。年を取ってもこの手の作品を見続けていくうちに、『ワンピース』のファン層はとても厚く、みんな“読むべきだ”と言っていた。でも私はそうしなかった。そして20代前半、ロサンゼルスに引っ越して映画やテレビの仕事に就こうと努力していたが、難しくて。だから、何百話もあるし、他に何もしていない今こそ、『ワンピース』にハマる絶好のチャンスだと思って見たんだ。人生で本当に暗くて落ち込んでいるときにこの作品に出会ったけど、そこから抜け出せたのはこの作品のおかげだとも思っている。誰かが実写化を試みていると聞いたとき、『ワンピース』には恩があるから参加しようと思ったんだ。大好きな作品だし、それを守って、原作が私にインスピレーションを与えてくれたのと同じように、人々にインスピレーションを与えられるような実写版を作りたいと思ったんだ」
ジェイミー・リー・カーティスのドクター・クレハを実現しようとしている
『ワンピース』への思いをそ熱く語ったマットは、シーズン2についてもこう述べた。「シーズン1はルフィが有名になるところで終わる。ナミやゾロが言うように、それはルフィが望んでいることであり、この世界で海賊として皆にちゃんと扱われることを望んでいる。名前も顔も知られるようになる。ガープが(ルフィに)言ったように、君は一人でやっていくんだ。シーズン2では、いくつかの役をスタントキャスティングする機会があった。とても大事なルールもあるんだけど、ジェイミー・リー・カーティスが『ワンピース』のファンであることがわかった。じゃあ、どうすればいい?ってなってね。そしてドクター・クレハというキャラが登場するんだけど、ジェイミーにぴったりの人物なんだ。そこで私たちは、夢を実現させようとした。ジェイミーがオスカーを受賞した後、脚本家グループは彼女にドクター・クレハのフィギュアを送り、「銅像おめでとう。近いうちにお話できるといいですね」って伝えたんだよ。彼女がそれをSNSで投稿すると、ファンの関心が集まり、私もコメントした。ジェイミーのドクター・クレハを実現しようとしているよ。今現在、まだストライキ中なので、実際の会話はしていないけど、話がまとまり次第、準備はできている。彼女をディナーに誘って、そのことについて話すつもりだ。私たちは彼女のために脚本を書いているので、シーズン2では本当に、彼女に出演してもらいたいんだ」
尾田先生とやりとりしている
ジェイミーの出演を希望しているとオープンに述べたマットは、脚本やロケについても話した。「ストライキの前に少しだけシーズン2を始めた。話がどうなるかを計画し始め、アウトラインを2、3書き上げたくらいで、それ以上は進まなかった。でも、そこまでしかできなかった。だから、シーズンの脚本が出来上がっているわけではなく、まだ時間がかかりそうだ。でもアウトラインはできているし、尾田先生ともやりとりした、本当にしっかりしたプランもある。今年4月に東京に出張したが、それは私たちが持っていた初期のアイデアについて尾田先生と話すことだった。『ワンピース』の面白いところは、漫画が長い間続いていることで、尾田先生自身が過去の場所を再訪したり、ある出来事や何かを知っている人物の情報を明かしたりすることがあるんだ。そして私たちは、そのすべてを現代のストーリーの中に取り込んで遊ぶことができる」
また、ロケ地である南アフリカでの天候によるスケジュール計画についても、こう述べた。「南アフリカの冬は風が強く、雨も多い。晴れた条件での外での撮影が多いので、撮影スケジュールの多くは天候を中心に組み立てられている。特定のエピソードでどれだけの時間を屋内で過ごすかなど、うまくスケジュールを立てないといけない」
(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflix シリーズ「ONE PIECE」独占配信中/©尾田栄一郎/集英社