Disney+(ディズニープラス)で配信中の『スター・ウォーズ』スピンオフドラマ『アソーカ』でスローン大提督を演じるラース・ミケルセン。“北欧の至宝”ことマッツ・ミケルセンの兄としても知られる彼が一癖あるキャラクターをどのように作り上げたのか、その役作りについて語った。米Entertainment Weeklyが伝えている。
アニメ版に続いてスローン大提督を演じて
『スター・ウォーズ』の世界で知られたキャラクターの数々が登場する点も見どころの『アソーカ』。中でも期待されていたのは、誕生から30年以上経ってようやく実写化されたシリーズ屈指のアイコニックなヴィラン、スローン大提督だ。
1991年にティモシイ・ザーンが発表したスピンオフ小説「スター・ウォーズ 帝国の後継者」で初登場したスローン大提督は、悪名を轟かせて人気を集めてきた。2014年に始まったアニメシリーズ『スター・ウォーズ 反乱者たち』にも登場し、その際に彼の声を担当したラースが『アソーカ』で同役を再演することに。
青い肌に赤い目をぎらつかせたスローン大提督について「特定の点においては残酷だけれど、馬鹿ではない」とラースは説明する。「彼は周囲の創造性を利用する。そこが気に入っている。ただ楽しむために人を殺すわけじゃない。彼はほかの人よりも一手どころか七手くらい先を読んでるんだ」と話した。
ラースが初めてスローン大提督の声を演じたのは2016年のこと。2018年にアニメシリーズが終了した時、ラースはもう二度とスローン大提督を演じることはないと思っていた。しかし、このアニメシリーズで製作総指揮を務め、のちに『アソーカ』でクリエイターを担うことになるデイヴ・フィローニと当時こんなやり取りを交わしていたという。フィローニからロサンゼルスに行ったことはあるかと聞かれたラースが「ない」と答えると、「(ロサンゼルス行きが)実現できるかどうか見てみよう」と言われたのだ。「それがどういう意味なのか、ちゃんとは分かっていなかったんだ。でもそれから1年半くらい経って、彼から電話があった」と、ラースはスローン大提督を新たな形で演じることになった経緯を笑いながら振り返っている。
崩壊した帝国の再建を目指し、兵士たちから神のように崇められるスローン大提督を見事に演じているラースだが、「僕にとって一番大変な挑戦はいつも言語なんだ」と、デンマーク出身ゆえの苦労を口にする。「僕はデンマーク人で、英語が母国語ではないから壁がある。英語を話す際には苦労して作り上げているよ。スローン大提督は落ち着き払っていて、自分のやっていることに対して非常に冷静。だから大事なのは、自分がやっていることを信じること。彼は気軽にコーヒーを飲みに行くような男ではない。彼は非常に冷静かつ合理的な方法で、部屋の中から命令を出しているんだ」
本作でのラースは、アニメ時代は必要なかった準備も味わうことに。アソーカ役のロザリオ・ドーソンなどと同様、毎回のメイクアップは長時間に及ぶのだ。「雨の中、外に出ることはできないよ。そんなことしたらおバカさんだね。それから16時間くらい続けて撮影していると、コンタクトで目が痛くなる。でも、目薬を差してくれる人がいつでも近くにいてくれるんだ」
全8話の『アソーカ』はディズニープラスにて独占配信中。10月3日(火)に最終話が配信される。(海外ドラマNAVI)
#Ahsoka star Lars Mikkelsen explains how he brought the 'brutal' Grand Admiral Thrawn into live-action: 'He's not a man who goes for a cup of coffee.' https://t.co/1QUb3BcTaa
— Entertainment Weekly (@EW) September 26, 2023
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