『フレンズ』相性の悪さで短命に終わったキャラとは?

大人気ドラマ『フレンズ』の監督が、メインキャラクターとの相性が良くなかったことで短命に終わったキャラクターについて口を開いた。米Deadlineが伝えている。

キャスト交代の可能性もあった!

米NBCにて1994年から2004年にかけて放送され、今もなお熱狂的なファンを持つ『フレンズ』。メインキャラクターの6人が不動だった一方、数々の登場人物が現れては去って行ったが、その一人にエミリーがいる。

ヘレン・バクセンデイルが演じたエミリーは、シリーズ中盤でデヴィッド・シュワイマー演じるロスと結婚する。重要な役どころながら、シーズン4とシーズン5合わせて十数話の出演に留まった理由は俳優同士の相性にあるという。

そう明かしたのはベテラン監督ジェームズ・バロウズ。彼は「Directed By James Burrows(原題)」という回顧録でこれまで手掛けてきた数々の作品について監督の視点から振り返っているが、その中で『フレンズ』での思い出にも触れている。

バロウズはエミリー役のヘレンについて「彼女は良い人だったけど、特別面白いというわけではなかった」と書き、キャスト交代の可能性もあったと告白。ジェニファー・アニストン演じるレイチェルとロスの相性と比べると、エミリーとロスの相性は物足りないと感じていたという。

「シュワイマーの面白さをうまく引き出すことができなかった。まるで片方の手だけで拍手しようとするみたいに、うまくいかなかったんだ。シットコムやロマンティックコメディでは、面白さと相性は同じくらい重要。ロスのどんな相手役もレイチェルと同じくらい面白くないといけないと分かったよ」

それでもヘレンが降ろされずに2シーズンにわたって出演することになったのは、スケジュールの制限があったからだとか。「差し迫った撮影の締め切りや物流的な観点から、しばしばキャストを変更できないことがある。シットコムでは笑いを取れる人が必要。場合によっては物語を始めても、思うようにうまくいかないこともある。そんな時はその人を外さなければならない。それが日雇いのような人であれば、すぐにお別れになる」と業界事情を説明した。反対に相性が良ければ、脚本を書き変えて出番を増やす場合もあると綴っている。

シーズン4で初登場したエミリーはシーズン5でロスと結婚。しかし二人が誓いの言葉を述べるシーンでロスがエミリーのことを誤ってレイチェルと呼んでしまい、最終的には別れることに。結果ロスとレイチェルの復縁に繋がったと思えば、万事良し!?

(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

Photo:『フレンズ』©Warner Bros. Entertainment Inc