Amazon『ホイール・オブ・タイム』マット・コートン役がリキャストされた理由は?

Amazon製作のファンタジー大作ドラマ『ホイール・オブ・タイム』シーズン1では、バーニー・ハリス(『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』)がマット・コートン役を演じていたが、なぜかシーズン2ではドナル・フィン(『ウィッチャー』)にリキャストされている。米Screen Rantが、その理由を推測しているので紹介したい。

ワクチン接種の義務化が理由とささやかれていたが…?

シーズン1でバーニーは、主要キャラクターであるランド・アル=ソアの幼馴じみ、マット・コーソン役で全8話にわたって登場し、シーズン2にも続投するものと思われていた。しかし、2021年9月にバーニーが降板し、フィンが代役を務めることが発表された。

バーニーは2020年に新型コロナウィルスの感染拡大で番組の撮影が中断されるまで、シーズン1の6話分の撮影を終えていた。しかし、撮影が再開した後に彼は戻って来ず、第6話のエンディングは、マットが一行と一緒に“ウェイズ(男性版アエズ・セダーイが生み出した領域)“に入らないように設定が変更されている。残りの2話は、すでに撮影していたバーニーの映像を使ったとのこと。

バーニーの降板は、コロナ禍で撮影セットにおけるワクチン接種が義務化され、それを彼が拒否したからではないかと囁かれていた。しかし、番組の撮影は2020年12月のワクチン接種義務化に先立ち、2020年9月に再開されていたため、この噂が誤りであることが証明されることとなった。

依然としてバーニーが番組を去った理由は不明だが、シーズン2で代役を務めるドナルに期待したい。2019年に『ビルド・ア・ガール』で本格スクリーンデビューを飾ったドナルは出演歴こそ短いが、『ウィッチャー』や『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』、『SAS Rogue Heroes(原題)』などで活躍している。

米TV Lineのインタビューでドナルは、マット役を引き継ぐにあたり、まずはシーズン1の脚本を読み込んでキャラクターの背景を掘り下げ、その過程で肉付けしていくために原作を読んだのだという。「彼の喋り方や精神、極限状態で生活したいとの欲望、そして彼が、その場にいる人々や物体とどのように関係を持っていくかについて理解を深め、そのおかげで新しい方法で彼を知ることが出来ました」と説明した。

『ホイール・オブ・タイム』シーズン1~2は、Prime Videoで独占配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Amazon Original『ホイール・オブ・タイム』シーズン2©Amazon Content Services LLC and Sony Pictures Television Inc.